HK168(Half 168) レースレポート

大会概要

  • 大会・・HK168(Half 168)
  • 場所・・香港(Hok Tau Campsite to Lion Rock Park Playground)
  • 日時・・2013/11/30
  • 距離・・84km(獲得標高2,870m)
  • 天候・・天気:晴れ 気温:22℃
  • 結果・・7時間46分23秒 ルートロストによりDNF

区間タイム(時:分:秒)

区間区間距離時間
スタート Hok Tau Campsite 〜 CP5 Wo Hop Shek(10km地点)区間距離:10km1:17:24
CP5 滞在時間パス
CP5(10km地点) 〜 CP6 Lam Kam Road(21.5km地点)区間距離:11.5km1:59:24
CP6 滞在時間0:04:00
CP6(21.5km地点) 〜 CP7 Lead Mine Pass(32.5km地点)区間距離:11km2:04:25
CP7滞在時間0:03:00
CP7(32.5km地点) 〜 DNF地点 CP13 Shing Mun Main Dam(65.5km地点)区間距離:16.1km2:20:32
TOTAL53.34km7:46:23

使用機材

 この大会は事前に預けた荷物をCP8で受け取れるドロップバック制度を導入しているので、CP8で着替えようと思っていたのですが、その地点に着く前にロストしてしまったので、結局ドロップバッグは使いませんでした。ただ、今回はスタートが12時と遅かったので、CP8に着く前に暗くなってしまうため、ライトも2灯持ってスタートしました。
  • シューズ・・montrail「Men’s Bajada(GM2138 25.5cm)」
  • シューレース・・NATHAN「LOCK LACES」
  • バックパック・・NATHAN「VaporWrap(S/M)」
  • ハイドレーション・・NATHAN「2.0 Liter Hydration Bladder Packaged」
  • GPSロガー・・Garmin「Fenix」
  • タイツ・・CW-X「スタイルフリーボトム ロング(L)」
  • ハーフパンツ・・MIZUNO「A67RM-330」
  • インナー・・UNDER ARMOUR「ヒートギアコンプレッションステルスLSモック(L)」
  • アウター・・「ACTIVES COOL TEE」
  • ジャケット・・Salomon「FAST WING III JACKET」
  • ソックス・・武田レッグウェアー「TRR-120G(M)」
  • キャップ・・MAMMUT「Active Visor」
  • アイウェア・・OGK「ビナート・Z(クリア)」
  • グローブ・・Salomon「XT WINGS GLOVE WP(L)」
  • ライト・・Petzl「MYO RXP」2個
  • 補給・・HIGH5「GEL」12個
  • フラスク・・Salomon「Soft Flask 8oz」2個
 UTMBの派生レース「CCC」にエントリィする前に1つは海外のレースを走っておきたいという所から、今回の「HK168(Half 168)」にエントリィしました。この大会を選んだ理由は以下の3つ。早い話が、日本から手軽に行けて長い距離を走れればどの大会でも良かったのです。
  • 日本から近い
  • 50マイルレース
  • エントリィに空きがあった
 エントリィ後にも運営会社と連絡が取れなくなったりし、一時は出場をキャンセルしようとも考えていたのですが、結果的には50km程度でリタイアするまで、楽しく走る事が出来ました。海外で出場する初めてのレースでしたし、距離の長いトレイルランニングレースでは初めて雨が降らなかった大会となりました。
 以下はトレイルランを始めて1年程度の初心者が、あまり言葉の通じない香港で「HK168(Half 168)」を半分程度走り、その後道に迷ってDNFした記録になります。なかなか、初めての海外トレイルランレースでルートをロストする人も少ないと思うので、その方面で少しは需要が有るでしょうか?

スタート(Hok Tau Campsite) 〜 CP5 Wo Hop Shek(10km地点)

 今回はゼッケンに国旗が印刷されていたので、レース前に他の日本人の参加者3人を見つけ出し、色々とトレイルの情報を教えてもらいました。皆さん香港在住の方で、香港のトレイルは色々と走られているようでした。レース前に聞いた主なポイントは以下5点、正にこの5番目の「迷いやすいポイントがある」に籔ははまりました。
  • ・マップで見るよりも意外と時間がかかる
  • ・ヘビなどの危険な野生動物はほぼいない
  • ・代わりに野生の牛、ハリネズミがいる
  • ・野良犬状態の番犬に注意
  • ・迷いやすいポイントがある

 広東語でのカウントダウンの後、レースはユッタリとスタート。日本のレースと違い、みんなユッタリとスタートするので、いつも通り走って行った籔は何故か3位でトレイルに入っていく事になりました。気持ちの良い登り基調のトレイルを3km程度走ると激登りの始まりです。
 1つめの山「九龍坑山(Cloudy Hill)」は標高440m。香港の山は大した標高ではないのですが、とても良く整備されており、登りがほぼ全て階段での直登になっています。標高差350mを階段でひたすら上るだけでもキツイのですが、更に景色が開けていて日差しが熱い程でした。写真上の方に写っている塔の所まで、「熱い!」と話しながらイギリス人の後を追っ掛けていきましたが、脚が長いからか登りが速いです。少し気を抜くと置いていかれてしまいます。

CP5 Wo Hop Shek(10km地点) 〜 CP6 Lam Kam Road(21.5km地点)

 初めのチェックポイントCP5は1つしか山を越えていないので素通りし、そのまま2つめの「大刀屻(Tai To Yan)」という山へ500mの登りです。ここもほぼ階段で直登していくのですが、所々で南国らしい木が植えてあり、少し新鮮な気分で登っていけました。気温も高く暑いのですが、レース全体を通して殆ど虫もいなかったので、とても快適に走れます。

 一度上の方まで登ってしまえば、後はとても気持ちの良いシングルトラックがずっと続いています。登りはどうしても遅れてしまうので、こういった平坦基調の場所で挽回。今回走ったところは地面が固い場所が多かったので、少しクッションのあるmontrail「Men’s Bajada」を履いておいて助かりました。最高の選択だったと思います。

 レース中は沢山の人と話しながら、楽しく走る事が出来ました。距離が長いので常に会話できる程度のペースで走っており、他の参加者や単にトレイルを走っている人に香港のトレイル事情を聞いたりしながらのランです。籔の英話力ではあまり深い会話は出来ませんが、同じ事をしているからかすぐに仲良くなれました。エイドの人もとても親切に世話をしてくれましたし、登山をしている人も気さくに話しかけてくれたり応援してくれたりと、走っている間は日本よりも賑やかな感じでした。

CP6 Lam Kam Road(21.5km地点) 〜 CP7 Lead Mine Pass(32.5km地点)

 ここからは標高785mの香港で4番目に高い「四方山(Sze Fong Shan)」へ一気に登っていきます。当然のようにここも階段でひたすら700m近く登っていくので、段々と嫌気がさしてくるポイントでしたが、山頂が近くなると急に景色が開け、カルスト台地のような風景になります。ここは野生の牛が多く生息しているらしく、地面には至る所に糞が落ちているので、踏まないように避けて走る必要があります。
 山頂付近から次のCP7まではとても走りやすいシングルトラックなので、ここで一気にペースアップして後ろを引き離しにかかりました。香港人と一緒に走っていたのですが、ここと一つ前のトレイルはとても人気のあるトレイルらしいです。確かに市街地の方まで見渡せましたし、ゆっくりと走っても楽しそうなポイントです。

CP7 Lead Mine Pass(32.5km地点) 〜 ロスト 〜CP14 Shing Mun Main Dam

 CP7でコーヒーとビスケットを補給してドロップバッグがあるCP8を目指して出発したのですが、どうやら出発してすぐにあるトレイルの入り口を見落とし、トレイルに入らずにロードを下りて行ってしまったようです。CP7から5km程度の所で道を間違えたと思っていたのですが、出発してすぐのポイントだったようです。
 道を間違えたと気付かなかった理由は、ロードを3km程進んだポイントでCP13からCP14へ向かうルートと合流しており、途中でルート案内の矢印が出てきたから。CP7を出発してルート案内の矢印が出る地点まで16分程度しか時間がかからなかったので、全く不安に感じる事もありませんでした。
 ここは反省点で、今回はルートを間違えるという可能性を考慮していなかったので、CPで次の標高図や地図など、何も見ずに記憶を頼りに進んでいました。もしCP7で地図や標高図を確認していればルートが違う事に気づいたと思うので、次から1人で走るような場所ではしっかり確認してエイドを出ようと思います。湖が見えたので写真を撮っていますが、この時点で既に違うルートを走っています。ちょうど17時過ぎ、日が落ちてきていたのもいけませんでした。「少し薄暗いけれどまだライトは必要ない」という時間帯が最も危ないかもしれません。

 この後は間違ったCP14を目指し、ひたすら暗い階段を登っていきます。山頂に光が見えたので、そこを目指して登っていたのですが、近付いてみてみると明るい星でした。どうも少し呆けていたようです、流石に星までは走れません。途中で100万ドルの夜景を裏側から見えるポイントがあったりするので、暗くても飽きずに進める良いルートでした。

リタイア地点 CP14 Shing Mun Main Dam にて

 CP14に到着した時、選手が到着するにはあまりに早い時間だったため、エイドは何の準備もされておらず、スタッフも籔の到着に何が起こったのか分からないという感じでした。
 とりあえず籔はCP8に着いたと思っていたのですが、CP14だと言われて戸惑っていますし、大会側もどうして良いのか分からない状態。どうにかCP8へ行けないか聞いてみたのですが、籔も含めてその場にいた誰も地図を持っていませんでしたし、かなり遠い場所にCP8があるという事しか分かりませんでした。補給食もちょうどCP8までで食べきる量しか持っていなかったので尽きていました。エネルギィが無い状態で、どれだけ動けばCP8に着くか分からないまま夜の山へ入っていくのは危なかったので、ここでのリタイアを決めました。
 体調も良く、とても良いペースで走れていたので残念ですが、ルートの確認ミスとエネルギィの予備・地図を持っていなかった事でリタイアになってしまったと思います。全く事前情報の無い大会では多めの装備で望む方が良いですね、次回の参考になりました。帰りは野良犬や猿、牛が沢山いる道をヒヤヒヤしながら走って山を下り、ちょうどホテルの近くに行くバスが来たので、バスで帰りました。
 公式には84km全て走って獲得標高が3000m無いとなっているのですが、半分ちょっとしか走っていない籔の獲得標高が2500m程度。体感的にも獲得標高が3000m無いレースだとは思えませんでした。走れる場所も多いコースですが、とにかく登りが直登でキツク、とても脚に来るコースです。
 ルートを間違えた時の対応以外は海外のレースでも日本のレースでも何の変わりもなく、「トレイルランニングレース(全部自分でする)」だと意識して走れば何も困る事はありませんでした。香港はとても親切な人が多かったですし、ぜひまた走りに行きたいと思います。