Yading Skyrun まとめ

 「Yading Skyrun」についてのレポートを書きました。レース2つと成都・亜丁観光が出来たので、かなり充実した大会参加・旅行です。最も大変だったのは、移動やらの時間で睡眠・回復時間を確保できなかったこと。もう少し早く走れるとしっかり休めるのでしょうが、籔のペースだと少し眠たいままレースや移動をする事になりました。

 心配していた高山病の症状ですが、籔はあまり低酸素に強くなかったのですが、それでもある程度の対策をして行けばあまり問題ありませんでした。恐らくランナーで、あまり張り切ったりしなければ問題ないかなと。籔は低酸素ルームなどで呼吸法を習ったのですが、高地では走っている時は常に、普段も意識して呼吸をしていました。呼吸法の習得は必須かなと思います。

 全体的な日程は以下のようになっています。VKとUltraの両方に参加するならこの日程が最低限で、これより短いとかなりキツイです。飛行機などはいつも通りですが、現地でのシャトルバスや大会のスタート・ゴールへの移動など、シャトルバスに乗る機会が多く、なかなか大変だったかなと。

  • 4/29 広島→上海→成都 成都宿泊
  • 4/30 成都→稲城→(シャトルバス)→亜丁 亜丁宿泊 前日受付
  • 5/01 Yading VK 7km
  • 5/02 Yading Kora Ultra 46km
  • 5/03 亜丁→(シャトルバス)→稲城→成都 成都宿泊
  • 5/04 成都→上海→広島

 個別のレポートはこちら。

YADING KORA ULTRA 46KM レースレポート

 前日のバーティカルレース「YADING VK」に続いて2日連続のレース。2日連続の大会は初めてだったので走れるか不安でしたが、前日にとても抑えて走っていたのが良かったのか、高地ではそもそもあまり走れない状態だったのか、あまり前日の影響なくレースを進める事ができました。
 このレースはコースの約6割が標高4,000m以上で、標高4,700m程度まで2回登るというもの。下りは殆どなく、ほぼ登りっぱなしのコースです。登りはゆっくり、下りで頑張るといういつものパターンが使えませんし、高地での天候や体調の変化に対応できるかと、直前までかなり心配してスタートしました。
 結果的には制限時間ギリギリですが、最後の下りを飛ばして何とか完走。やはり1つ目の4,700mへ登る途中で高山病の症状が出始め、最後までそれを引きずりながらのレースとなりました。

大会概要

  • 大会・・Yading Skyrun(YADING KORA ULTRA 46KM)
  • 場所・・稲城亜丁(中国)
  • 日時・・2017/05/02
  • 距離・・46km(獲得標高 3,051m)
  • 天候・・天気:晴れ 気温:10℃(スタート時)
  • 結果・・13時間34分01秒 81位(完走94人中)

区間タイム(時:分:秒)

区間区間距離区間時間合計時間
Start 〜 CP1(4km地点)4km0:26:120:26:12
CP1(4km地点) 〜 CP2(12km地点)8km1:33:471:59:59
CP2(12km地点) 〜 CP3(18km地点)6km1:33:023:33:01
CP3(18km地点) 〜 CP4(21km地点)3km0:42:504:15:51
Refreshment CP4(21km地点)0:02:474:18:38
CP4(21km地点) 〜 CP5(25km地点)4km1:36:015:54:39
Refreshment CP5(25km地点)0:10:466:05:25
CP5(25km地点) 〜 CP6(33km地点)8km2:20:058:25:30
CP6(33km地点) 〜 CP7(38km地点)5km1:54:0910:19:39
CP7(38km地点) 〜 CP8(41km地点)3km2:04:0112:23:40
CP8(41km地点) 〜 GOAL5km1:10:2113:34:01
合計46km13:34:01

使用機材

 前日に過ごした感じだと日中は暑いので、そこまでの装備は必要ないかと必須装備だけを持って走りました。それでも、必須装備にダウンジャケットやレインウェアなどは入っていますし、ザックはパンパン。レース中は天気が崩れずにこの装備で大丈夫でしたが、天候が崩れると雪も降りますし、かなり寒くなるので対策が難しくなりそうです。
 地面が岩のところも多いので、もう少し底の厚いシューズにしようかと思っていたのですが、軽さを優先して選びました。これは結果的に大正解。標高が高くてあまり走れないので、路面が固くてもあまり痛くなりません。水もペットボトルで提供されるので、このザックで良かったなと。ハイドレーションにしていると給水にとても時間がかかるところでした。

 また、装備に入っているイブプロフェンは必須装備。籔は嘔吐したらリタイアしようと決めていましたし、薬は飲みませんでしたが、コース的にも薬を飲まなければいけないくらいならリタイアした方がいいと思いました。

  • シューズ・・Inov-8「TRAILTALON 250 MS(26cm)」
  • シューレース・・Nathan「LOCK LACES」
  • バックパック・・Ultimate Direction「AK MOUNTAIN VEST 3.0」
  • GPSロガー・・EPSON「MZ-500」
  • タイツ・・CW-X「スタイルフリーボトム ロング(L)」
  • ハーフパンツ・・モンベル「 トレールランニングショーツ Men’s(M)」
  • アンダーウェア・・UNDER ARMOUR「ヒートギアコンプレッションステルスLSモック(L)」
  • シャツ・・SALOMON「AGILE SS TEE M(S)」
  • ソックス・・武田レッグウェアー「TRR-120G(M)」
  • キャップ・・SALOMON「XA+CAP」
  • グローブ・・Salomon「XT WINGS GLOVE WP(L)」
  • アイウェア・・OGK KABUTO「ビナートZ(スモーク)」
  • ライト・・Petzl「MYO RXP」、GENTOS「SG-325」
  • ゼッケンベルト・・Nathan「Race Number Belt」
  • ミッドレイヤー・・Haglöfs「SHIELD JACKET(XS)」
  • ミッドレイヤー・・UNIQLO「Ultra Light Down Jacket(M)」
  • レインウェア・・mont-bell「トレントフライヤー 上(S)」
  • 補給・・PowerBar「PowerGel Shots」4個
  • サバイバルブランケット・・Adventure Medical Kits「SURVIVE OUTDOORS LONGER EMERGENCY BLANKET」
  • テーピング・・New-HALE「AKT 5m×7.5cm(1m分)」
  • ホイッスル・・ザック付属
  • 携帯電話・・Apple「iPhone 7」
  • イブプロフェン

レース展開

Start 〜 CP5(25km地点)

 レースの前半部CP5までは川沿いの緩い登りをとにかく登っていく区間。標高3,000mをスタートして4,100mまで、適度なアップダウンはありますがどんどん標高を上げていきます。スタートは「Yading Yizhan Hotel」の目の前。スタートとゴール地点が違うので、ゴールへ送る荷物を預けないといけませんが、他には何もする事がないのでゆっくりです。

 スタートして初めの1kmは街中を抜けるロード、みんな勢い良く走り始めますが、標高3,000mあるのでかなり抑えてスタートしました。そこから先はダブルトラック、工事用の道路みたいなところをゆっくり走っていきます。このような道がCP1まで続くので、すぐに到着。ただ、すでにこの時点でフラフラしている人もいましたし、標高が高いことを忘れてはいけません。

 エイドで目立つのは酸素ボンベ。吸っている人も多かったですが、やはり濃度の高い酸素を吸うと回復するのでしょうか?水、スポーツドリンク、コーラ、レッドブルなどは有り、食べ物もクッキーやバナナなどが置いてありました。

 CP1を出ると、CP3(18km地点)まではずっと川の横を通るシングルトラック。谷になっているので日差しが届かず、渋滞していてあまり動けないと肌寒く感じます。所々広くなっているところがあるので、少しずつ追い抜きながら早歩きで先へ。CP1からCP2はスタートダッシュで疲れて人が道を塞いでいる事がちょこちょこ。

 CP2(12km地点)から先はかなりバラけて前後に人がいないこともしばしば。もう標高3,500m以上なのですが、景色は日本の低山と変わりません。違っているのは馬で荷物を運ぶ為に、馬の糞がたくさん落ちていること。下を見ながら進まないと踏んでしまいます。

 一度ロードに出た所がCP3(18km地点)、ここから2kmのロード区間と1kmのロードを抜けるとすぐにCP4(21km地点)へ到着です。観光バスがたくさん走っているので、ひかれないようにだけ注意。

 CP4では初めて少しだけ補給しました。ペースも抑えていますし、あまりキツくないコースなので補給もそれほど必要ありません。水はペットボトルで提供されるので、入れ物もいらなかったかなと。向こうにはこれからぐるりと回る山が見えており、テンション上がるポイントです。

 平坦気味区間もラスト4km。亜丁自然保護区の木や鉄でできた遊歩道の上をCP5まで。初めて開けたところに出ると、山から吹き降ろしてきた風が冷たく感じます。少し冷えそうだったのでウィンドブレーカだけ着て、綺麗な景色を楽しみながらゆっくり先へ。この観光地、歩ける人ならトレッキングに来るととても楽しめそうです。

 ちょうどレースとしても中間地点のCP5(25km地点)で少しゆっくり休憩しました。この時点の標高が4,200mで、これからゴールまでは4,700m程度まで2回登るコース。この時点ではすこぶる元気だったので、クッキーやグミ等を補給して、日焼け止めをしっかりと塗り直して出発。標高が高くて乾燥しているので、日焼けは酷いです。帽子も首を覆うものにしていて正解でした。

CP5(25km地点) 〜 GOAL(46km地点)

 後半は標高4,690mと標高4,660mの2つ峠を越え、「仙乃日(チェンレースイ)」の周りを一周します。この山はチベット仏教の聖地となっており、一周するとご利益があるとか?標高4,000m以上の高地で20km以上あり一周するのはなかなか大変ですが、途中には「牛奶海(Milk Lake)」という湖などもあり、飽きずに進む事ができます。

 初めの峠へ向かう途中から少し高山病らしき頭痛が出始め、あとはユックリと進むのみ。何とか制限時間には間に合いそうだったので、本当に少しずつ進みました。ちょっとしたエイドが設営されている「牛奶海(Milk Lake)」までは観光客も多いので、観光客や馬を避けながらのハイクアップ。観光地というのもあるでしょうが、チベット仏教の聖地なので「タルチョ」が頻繁に飾られています。標高が高いので、緩い傾斜も少し苦しいです。

 ほぼ平坦のようなところも走れずに歩くのみ。高地ですがよく整備されており、ここまでは条件が良ければ普段着で来れそう。しっかり高度を稼ぐところと、ほとんど登らない所が交互に出てくるような印象です。

 光がとても強いからか「牛奶海(Milk Lake)」は青くて綺麗、聖地なので泳いだりすると怒られるようです。標高4,500mまで上がっていますが、こんな高地にもエイドを用意してくれています。ササッと水だけ補給して先へ。

 CP6(33km地点)になっている4,690mの峠が近づくと向かい風がとても強く、タルチョがもの凄い速さで揺れ、ヘリコプタのような音を立てていました。標高が高い上に、向かい風も強くて体が前に進みません。後ろから来た馬に追突されたりしながら、何とか前へ。寒くなって来たのでダウンを着ようかなとも思いましたが、着ると暑そうな微妙な気温。とりあえず我慢できている内はウインドブレーカだけで様子を見ることに。

 CP7(38km地点)までは標高差400mをひたすら下るのですが、雪の上やかなり泥濘んでいるところを通るので、下りなのになかなか進みませんでした。そして、とにかく風が強い。これまで体験したことのない風の強さで、籔の体も流されそうなほど。この時点で16時頃でしたので、これから日が沈むと危ないなとちょっと焦ります。「牛奶海(Milk Lake)」以降は観光客が来れるような感じではなく、一気に人も減り、全く人に会わない時間も多くなります。聖地一周も後半が修行のメインですね。

 エイドに置いてあるものはどこもほぼ同じなのですが、後半へ行くほど英語が通じなくなりました。CP7(38km地点)もこれだけ人がいるのに一切通じず。何時頃まで明るいか聞いておきたかったのですが、そこまでのコミュニケーションは出来ませんでした。

 CP7(38km地点)まで来ると、あとは1つ山を越えるだけ。下りは得意ですし、ササっと登って日が沈むまでにゴールできると考えていたのですが、そう甘くはありませんでした。山を巻いて少しずつ登っていくと、前方に壁のようになっている稜線が。方角的にはあの壁の向こうがゴールなのですが、遠くから見ても簡単に登れそうなところはありませんし、どうするのかなと思いながら先へ。登りに入りって更にペースが落ち、寒くなったのでここでダウンを着込みました。

 いざ近づいてみると最後の登りは壁。すでに酸欠で頭が痛いですし、何層にも重なる壁に完全に心が折れていましたが、ちょうど後ろから来たA氏に励まされ、何とか4,660mの峠まで。今回のコースは馬で運ぶ仕事をしている人がコースの所々におり、お金さえ出せば登りも下りも運んでもらえます。ちょうどゾンビの様になって登っているところで、馬に乗ったランナーに抜かれたのでイラッと。そのイラっとしたお陰で少し頑張れたような気もしますし、怒りの感情も大切ですね。最後の峠はタルチョがたくさん飾られていて綺麗だったのですが、制限時間を1時間早く間違えて急いでいたので写真なし。

 最後のエイドCP8(41km地点)に到着したのは19時半近く。ここからは5km下るだけですし、山の上の方にはまだ日が残っていたので、何とかライトを使わずにゴールできるかなと、残りの距離を聞いただけで出発。夜暗くなっても標高の高いところでエイド業務を続けてくれるとは感謝です。

 最後下りなので標高が低くなっていきますし、頭が痛いのも気にせず飛ばしました。それ程テクニカルではなく、気持ちよく走っていける下り。この日唯一しっかり走れた区間です。5kmですし、このペースなら真っ暗になる前にゴールへ到着できると思っていたのですが、途中で馬に乗った選手が道を塞ぐという自体に遭遇。細いトレイルなので抜けませんし、英語は通じませんしで、仕方なくペースを落として後ろを付いていくことに。馬もそれなりの速度で下っていくのですが、日没に追いかけられている籔の方が速いみたいです。

 最後の10分程度は真っ暗になってしまったので、仕方なくハンドライトを出してライトを点灯してゴールへ。最後は幅の広い階段状の下りですが、制限時間が近づいてマーキングが一部無くなっていたようで、コースが分かりずらかったです。何とかコースを教えてもらいながらゴールへたどり着きました。制限時間ギリギリな人達は体調が悪いと思われているのか、ゴールすると気分は悪くないか、寒くないかと甲斐甲斐しく世話を焼いてくださいます。酸素吸入なども用意してありますし、高地のレース対策はしっかりとされている印象でした。

 これまでのレースと違い、コース全てが高地・高高地に属し、気候などもよく分からない中でのレースはとても不安が大きかったです。途中から吹いて来た風や、高山病による頭痛など、どう対応していいか不安を促進させるものもチョコチョコ。そのような中でも、コースの景色は素晴らしいですし、登りごたえも十分。ここまで走りに来て良かったと思えるだけのレースとなりました。
 後は、前半部分に変化がなくて少し間延びする気がしたのと、登りだけでなく、下りも走りごたえのある区間を作ってもらえると最高。それでも、このコースは海外トレイルランレースに何度か出場した人には、ぜひ走ってもらいたいコースです。

YADING VK レースレポート

 初めてのバーティカルトレイルランレースが、世界で最も標高の高い場所で行われる「YADING VK」になりました。7kmで標高差約1,000mを登るレースで、標高5,000mまで登ったのも初めて。何とか最後まで登り切る事ができました。コースは標高3,992mの「Chonggu Temple」をスタートし、標高5,000m地点までひたすら登るというもの。走れたのはスタート直後と他は少しだけなので、約8割は歩き通し、トレイルウォーキングと言えるようなレースでした。

大会概要

  • 大会・・Yading Skyrun(YADING VK)
  • 場所・・稲城亜丁(中国)
  • 日時・・2017/05/01
  • 距離・・7km(獲得標高 1,072m)
  • 天候・・天気:晴れ 気温:13℃(スタート時)
  • 結果・・2時間25分50秒 34位(完走56人中)

使用機材

 とにかく高くまで登るので、装備は軽く。5,000mまで登った時の体感温度を想定できなかったのでウィンドブレーカーだけ持ち、後はポールでしっかりと体を押して登りました。3時間以内にゴールする予定だったので、補給食も無しです。
 シューズも出来るだけ軽いものを選びましたが、これは正解。7kmと短いでもっと軽いものでも良かったかなと思います。登って行くと酸素が薄くなって、体を動かしにくくなる事を実感したので、少しでも身軽にしておいた方が楽です。ザックもバーティカルにはちょうど良いサイズでした。

  • シューズ・・Inov-8「TRAILTALON 250 MS(26cm)」
  • シューレース・・Nathan「LOCK LACES」
  • バックパック・・MOUNTAIN HARDWEAR「Fluid Race Vest」
  • GPSロガー・・EPSON「MZ-500」
  • タイツ・・CW-X「スタイルフリーボトム ロング(L)」
  • ハーフパンツ・・モンベル「 トレールランニングショーツ Men’s(M)」
  • アンダーウェア・・UNDER ARMOUR「ヒートギアコンプレッションステルスLSモック(L)」
  • シャツ・・SALOMON「AGILE SS TEE M(S)」
  • ソックス・・武田レッグウェアー「TRR-120G(M)」
  • キャップ・・MAMMUT「Active Visor」
  • グローブ・・Salomon「XT WINGS GLOVE WP(L)」
  • アイウェア・・OGK KABUTO「ビナートZ(スモーク)」
  • ポール・・Black Diamond「Ultra Distance(110cm)」
  • ゼッケンベルト・・Nathan「Race Number Belt」
  • サバイバルブランケット・・Adventure Medical Kits「SURVIVE OUTDOORS LONGER EMERGENCY BLANKET」
  • ホイッスル・・不明
  • 携帯電話・・Apple「iPhone 7」
  • ミッドレイヤー・・Haglöfs「SHIELD JACKET(XS)」

レース展開

 スタート地点は標高3,992mのChonggu Temple。目の前に6,000m峰がそびえ立っており、とにかく景色がいい場所にゲートが設置されています。綺麗なトイレが沢山設置されていますし、スタート前の水分なども補給できるようになっていて至れり尽くせり。この日は太陽が出ていて暑いくらいだったのですが、影があまりないので日焼け対策は必須。標高が高くて光が強いですし、乾燥しているのでよく焼けます。

 スタートして700m程度は舗装路。みんな勢いよく走り出しますが、スタート時点ですでに酸素濃度は平地の60%程度まで下がっているので、息が上がらないようユックリ走り始めました。ここで走らなくて正解だったかなと。
 700m走った後はシングルトラックへ。あまり斜度のきつく無い登りから始めるのですが、列ができているので同じペースで進んでいきます。日本の低山と同じような感じで4,000m以上にいる気はしませんが、木の間からは見たことのない景色が見え、ここが高地だという事を思い出します。

 途中は山を巻いているところも多く、それほど傾斜がきつい感じはありません。低山なら走って登っていますが、苦しくてとても走れるような状態ではなく、ひたすら歩いて登ります。

 本当に傾斜がキツいのは4.5kmからの300mと、最後の1km。この2つは空に昇って行く感じで、心が折れそうでした。地面は乾燥した土か石。滑りはしませんが、砂埃が立ちますし、石は浮いているものも多いので少しだけ注意が必要です。

 最後の登りは酸素も平地の半分程度ですし、少し頭痛も出始めていました。少し前に選手がいたので、その人だけは抜こうと、なんとか気力を持ち続けた感じです。誰もいなければ確実に座り込んでいました。

 ゴールの5,000m地点では完走メダルをもらい、中国特有の写真撮影タイム。沢山写真を撮っていると寒くなったので、ウインドブレーカを着て下山開始。レースは登りだけなので、下りはどうするのかと思っていたのですが、当然のように同じコースを歩いて下山でした。

 トップ選手とすれ違いで話せますし、後から来る人も応援できるので、これはこれで面白いなと思いますが、少し頭痛が出ていましたし、次の日もレースがあるので、とても抑えて下山。往復で14kmとちょうどいい距離で、楽しいと思ううちに終わりました。

 前日におそらく高山病の症状で嘔吐をしていたので、出場できるかどうか・5,000mまでたどり着けるか心配だったのですが、何とか最後まで楽しむ事ができて本当に良かった。初めてのバーティカルレースでしたが、はまりそうです。
 そして、このレースで最も衝撃的だったのは、標高4,700mの6km地点にエイドが用意されていた事。おそらくエイドは無いだろうと考えていたのですが、飲み物やちょっとした食べ物まで用意してありました。最後のきつい登り前に、とても良い気分転換となりました。

何とか完走

 昨日、一昨日と「Yading Skyrunning Festival」というレースに参加し、「YADING VK」と「46kmのYADING KORA ULTRA 46KM」の両方を完走する事ができました。

 どちらもスカイランのレースらしく、空へ登って行くようなコースが特徴。このレースの為に減量や低酸素トレーニングをしていましたし、どちらか片方だけでも完走出来ればと思っていたので、両方とも完走できて本当に良かったです。

 環境が想定していたよりも厳しかったですし、籔の低酸素適応力も思っていたよりも低くて、次の日のレースへ出場する為に体調を整えることに一生懸命でした。ブログも更新できるような時間的余裕無し。それでも、これだけの景色を見る事ができるなら、走りにくる価値のあるレースだと思います。

 またレースレポートを書こうと思いますが、エイドもしっかりとしていましたし、他のレースと違って全てのエイドに酸素ボンベがありました。レースの会場になっている「Yading」は急速に開発が行われているらしく、もう何年かすると有名な観光地になっていそうですが、ぜひ今のうちに訪れておいて欲しい場所です。

 今日はとりあえず成都まで移動、明日には日本に帰る予定です。

勝手に山へ

 昨日は連休に向けて書類仕事。天気がいいなと外を見ながら作業していたのですが、我慢できなくなり1時間だけ走りに。ロードを走りに出たつもりが、気がつくと山の方へ走っているので不思議です。

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 山の方を走るだけのつもりが、いつの間にかトレイルにも入っているので更に不思議。水も持っていませんでしたし、あまり分け入ったりはしませんが、なかなか良い雰囲気のところを通る事が出来ました。ずっと気になっていたトレイルを何本か通り、少し使えそうなところも発見。

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 柳井では珍しく、小さなお地蔵さんが並んでいるところも発見。柳井市山根の「稲荷神社」へ続く昔の参道らしく、最後のところ以外は綺麗に整備されていました。左足首の調子があまり良くなかったのですが、動かしていると気にならない程度になって来ましたし、最後は気持ちよく帰る事が出来ました。

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 帰ってからニジンニ師匠にもご挨拶。お祭りに連れて行かれたようで、お疲れのお澄ましモードでした。相変わらずどこに目があるのか分かりません。

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せせらぎルート

 急に英文の履歴書とレポートを作成することになったので、朝から作成のための資料読みと、実績などの書き出し。日本語の履歴書とは形式が全く違うので、色々と調べながら作業しています。気分転換を兼ねてお昼に三ヶ岳を見回りトレイルラン。久しぶりに山へ入ると、花がたくさん咲いていましたし、登山道も整備されていました。

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 ダイエットをしたからか、これまでよりも登りが楽。呼吸法だけを意識して、早歩きで登っていきます。日陰のところは涼しくてよかったのですが、日向に出ると暑いほどの陽気で汗だくです。早くも夏が来たような日でした。やはり高いところは爽快。

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 途中で30人近い団体さんとも遭遇、東広島から来られたらしいです。意外と団体さんに出会うことが多い山なのですが、駅から近くて、海の景色が綺麗で、縦走できるというのが魅力でしょうか?

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 下山は「山口県東部海域にエコツーリズムを推進する会」という団体の方が整備してくださったという、川谷峠から茶臼山古墳へ降りるルートを通ってみました。竜華川の横を通っていくので、今回の様に前日が雨だと通りにくく、また、それなりにガレている所もあるので、トレイルランで楽しいというルートではありませんでした。ゆっくり歩くには水の音も聞こえて良いのかなと思いましたが、あまり使われていない道なので、夏は通れなくなりそうです。

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コースマーク

 今日は笠戸島へ「くだまつ笠戸島アイランドトレイル」のコースマーキング兼コース整備へ行きました。2週間前の大雪とは違い朝からとても良い天気で、走っていると暑いほどでした。大会本番もこんな天気だと最高です。「Ultra-Trail d’Angkor(Bayon Trail Angkor)」から1週間で走れるか不安だったのですが、全く問題なし。とても楽しく走ることができました。
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 2班に分かれて整備をしたのですが、籔チームは9人でしたので、マンパワーの必要な崩れた石垣の撤去などもしていただきました。一人だと大変な作業も、手伝っていただいてササッと終了。他の気になっていた箇所もとても綺麗に整備していただいていましたし、今年もしっかりと走れるコースが出来上がっています。
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 終わった後は「笠戸島ハイツ」でお風呂に入って、「紅蘭」の中華そばといういつもの流れ。本当は「国民宿舎 大城」の温泉に入ろうと思ったのですが、やはり休みの日は混んでいて、温泉に入るのにも待たないといけないようでした。
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Ultra-Trail d’Angkor(Bayon Trail Angkor) レースレポート

 2017年は籔の中で勝手に「アジアシリーズ」、その第一戦として「Ultra-Trail d’Angkor(Bayon Trail Angkor)」に出場してきました。レース中ほとんどの時間で気温が30℃を超え、最高気温は32℃。それでも湿度が低いからか、暑さは想像していたよりも楽に感じました。辛かったのは日差し、直射日光が続く区間は倒れそうな程でした。
 山は「Phnom Bok」という標高221mと低い山が1つしかなく、更に地上の標高が40m程度あるので、実質的には180m程度しか登りません。他はほぼ平坦ですが、62kmで制限時間が12時間のレースなので、最低でも5.17km/hの平均速度で走らなければなりません。平坦ですし、ロードや林道の多いレースかと思っていたのですが、実際には草が体に触れるほどのシングルトラックも多いですし、飛び道具的な渡渉などもあり、山を登るだけがトレイルランでは無いと思い出させてくれたレースになりました。
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大会概要

  • 大会・・Ultra-Trail d’Angkor(Bayon Trail Angkor)
  • 場所・・Terrace of the Elephants, Angkor Thom(カンボジア)
  • 日時・・2017/01/21
  • 距離・・62km(獲得標高 330m)
  • 天候・・天気:晴れ 気温:29℃(スタート時)
  • 結果・・11時間41分56秒 71位(86人中)

区間タイム(時:分:秒)

区間区間距離区間時間合計時間
Start 〜 8.5km地点8.5km1:06:031:06:03
8.5km地点 〜 17.5km地点9km1:12:502:18:54
17.5km 〜 Phnom Bok(30km)12.5km2:40:374:59:31
Phnom Bok(30km) 〜 Banteay Samre(37km)7km1:23:106:22:41
Banteay Samre(37km) 〜 Eastern Mebon(43km)6km1:19:177:41:58
Eastern Mebon(43km) 〜 Prasat Kravan(51km)8km1:43:399:25:37
Prasat Kravan(51km) 〜 French Bridge(57km)6km1:22:5310:48:30
French Bridge(57km) 〜Goal(62km)5km0:53:2611:41:56
合計62km11:41:56

使用機材

 平均気温が30℃を超えるようなレースは初めてでしたので、何を持っておけば良いのかよく分からず。日差しが強いので、できるだけ体を隠すような装備で臨みましたが、これは棘や虫に対しても有効だったかなと。グローブで守られていない指先に2回棘が刺さりましたが、虫さされは無し。走っているときは蚊も含めて、ほとんど虫を見ませんでした。

 ザックは3Lの小さいもので行こうと思っていたのですが、前日に暑さを体感し、1L以上水分が必要だと判断して、11.5LのUltimate Direction「AK MOUNTAIN VEST 3.0」に変更。いざという時に背中にペットボトルを入れられるようにしておいたのですが、水を購入できるところが多いので必要ありませんでした。フロントのボトルポケットにはエイドで支給されるVittelの500mlペットボトルを入れ、エイドではそれを新しいものに交換するだけ。7箇所あったエイドですが、滞在時間は合計で2分くらいかなと。500mlペットボトルで飲み物が支給される大会では、こういったペットボトルが使えるザックが便利です。

 シューズはasics「TARTHERZEAL TS 3-wide(26cm)」というロード用の物で走りました。滑るようなコースではないので、軽さの利点が生きて良かったです。ただ、耐久性には問題あり。40km程度走ったところでソールとアッパーの間が剥がれてしまい、砂が入り放題に。やはりトレイルシューズは耐久性も向上されているのかなと思いました。水に足が浸かる場所も何箇所かありますし、次に出るなら出来るだけ軽いトレイルシューズで走ると思います。

  • シューズ・・asics「TARTHERZEAL TS 3-wide(26cm)」
  • シューレース・・ツインズ「キャタピラン 75cm」
  • バックパック・・Ultimate Direction「AK MOUNTAIN VEST 3.0」
  • GPSロガー・・EPSON「MZ-500」
  • タイツ・・CW-X「スタイルフリーボトム ロング(L)」
  • ハーフパンツ・・モンベル「 トレールランニングショーツ Men’s(M)」
  • アンダーウェア・・UNDER ARMOUR「ヒートギアコンプレッションステルスLSモック(L)」
  • シャツ・・SALOMON「AGILE SS TEE M(S)」
  • ソックス・・武田レッグウェアー「TRR-120G(M)」
  • キャップ・・SALOMON「XA+CAP」
  • グローブ・・Salomon「XT WINGS GLOVE WP(L)」
  • アイウェア・・OGK KABUTO「ビナートZ(スモーク)」
  • ライト・・Black Diamond「Ion LED Headlamp」
  • ゼッケンベルト・・Nathan「Race Number Belt」
  • 補給・・wiggle nutrition「energy gel」12個
  • 補給・・ミドリ安全「塩熱サプリ」18粒
  • サバイバルブランケット・・Adventure Medical Kits「SURVIVE OUTDOORS LONGER EMERGENCY BLANKET」
  • テーピング・・New-HALE「AKT 5m×7.5cm(1m分)」
  • ホイッスル・・ザック付属
  • 携帯電話・・Apple「iPhone 7」
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レース展開

Terrace of the Elephants(スタート) 〜 17.5km地点

 前日に観光しながら体感気温を気にしていたのですが、太陽が出る7時からは既に暑く、9時には走れない状態になるだろう。逆に、日差しが弱くなる16時からは再び走れるだろうと予想。スタートからの2時間で行けるところまで距離を伸ばしておこうと、スタートから少し無理をして進みました。
 スタート前には地図の前に選手を集めてのブリーフィングがあったのですが、みんな背が高いので地図が見えません。ちょっとお腹が痛い気がしたので、トイレへ行ってからスタート。トイレまで往復500mあったので、スタートに遅れそうでした。スタート前にトイレダッシュをしたので、心拍数180bpmとかなり高めのスタートとなりました。
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 スタート後は少しだけロードを走りますが、すぐにシングルトラックへ。前半はオーバーペースなのは分かっていますが、少しでも進んでおきたいので180bpmに届かない程度で前について行きます。今回はBlack Diamond「Ion LED Headlamp」という小さくて軽いヘッドライト1つで行ったのですが、1時間程度しか使わないので十分でした。ただ、一人になるとマーキングを見落としそうなところも多かったですし、ジャングルに入って行くような場所も少しだけあったので、それもあってのオーバーペース。
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 約11kmにあるシェムリアップ川を渡るところで日の出に。スタートから1時間半の6時半、ちょうど日の出時間でした。周囲に山がないのですぐに明るくなります。ここでライトを片付け、サングラスに変更。ザックを下ろしたのはこの1回だけでした。日が昇るとすぐに眩しくなります。
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 ここからは日本でいう林道のような感じでしょうか、まっすぐな道が続きます。硬い地面だったり、砂浜のようにフカフカした感じだったり、色々な路面状態があるので、なかなか走りにくい。こういう所は苦手ですし、何より暑くなってきたので、少しペースを落として進みます。暑くなってきて疲れてきたところで2つ目のエイドへ。どこも水とバナナだけかと思っていましたが、ドライフルーツ(レーズン?)が追加されていました。
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17.5km地点 〜 Eastern Mebon(43km)

 全体的に砂浜のようなトレイルを抜けて先へ。足が取られて重いのと、9時頃になり気温が上がってきたのもあり、かなり歩きを交えて進むことに。嬉しくないことに、走れなくなる時間もだいたい予想通りでした。マーキングは全コースを通してしっかりと付けられており、ボーッとしていなければほぼ迷うことは無さそう。このコースにこれだけのマーキングをして行くのは大変だろうなという感じでした。
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 道も分岐が悪いトレイルを進んでいると川を渡るポイントに。周囲の状況からしてもこの大会のために作った橋では無さそうなので、普段から使われているのでしょうか?渡り始めるとよくしなるのですが、途中で折れそう。カンボジアの危険動物について一応は調べていたのですが、実際のところはよく分からないので、ワニとかいないよねと心配に。後ろから来た選手に写真を撮るから止まってと言われ、怖い時間が倍増しました。
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 トレイルを抜けると街へ。曲がらないといけないところでコースマークを見失ってまっすぐ行ってしまったのですが、横にあった小学校らしき所から、子供達が大声で道を教えてくれました。一クラスほぼ全員が窓から身を乗り出して教えてくれたのですが、授業は良かったのでしょうか?この辺りから赤土の場所が増え始め、車などが通ると砂埃を巻き上げて行きます。
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 村を抜けるとこの日唯一の山「Phnom Bok」が目の前に。標高200m程度なので丘という雰囲気ですが、この日初めて見る背の高いものなので新鮮。田園地帯を抜け、回り込むように近づいて行きます。
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 山登りは階段での直登、約180m登ります。時間的にも10時前でかなりフラフラ、少しずつ階段を登って行きました。籔と同じように季節が冬の国から来た人達はゆっくり、年中夏な国から来た人達は元気と、完全に分かれている感じでした。登りの様に負荷がかかるところでは、暑さ耐性の差が顕著に出て来ます。
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 山頂では観光地価格のUSD1で冷たい飲み物を売っていました。もうヘロヘロで、このレース中で唯一座って休んだポイントです。見渡す限り何もなく、地平線が見えます。
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 山からの下りはなだらかなトレイル、下り切ったところにエイドがありますが、水だけ貰って先へ。ここから次のエイド(Banteay Samre 37km地点)までの7km区間はほぼ写真のような林道が続きます。とても走りやすいのですが、暑くてよたよた走ったり歩いたりの繰り返し。生活道路らしくて、たまに自転車やバイクに乗った人とすれ違うくらいでした。
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 ようやくエイドを見つけたと思ったら、先に遺跡(Banteay Samre)をぐるっと回ってこいとの事で再スタート。遺跡だらけなので、ちょっと寄り道して遺跡を一周というコースが多かったように思います。ちょうどフランスからの観光客団体がいて、写真を撮っていると囲まれてしまいました。どのくらい走るのかとか、どんな大会なのかとか、ちょこちょこ走っていく人がいるので気になっていたようです。
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 遺跡を一周してたどり着いたエイドには、Vittelとバナナの他にスイカが。苦手なので、もちろん水だけ貰ってスタート。「次のエイドまで6kmだから余裕余裕」と言われて出発したのですが、次の区間が最もキツかったです。
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 ここからは一気に田園風景。少しロードを走ると、ヤシの木の間を通るコースへ。ヤシの木は涼しそうなイメージがあったのですが、影が出来なくてとても暑いです。周囲に気も無くなって、完全な日向に。
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 次の田園地帯では用水路のようなところにコースマークが、なかなか挑戦的なコースです。本当にここを通るのかと思いましたが、前後に誰もいないので確かめようが無く、覚悟を決めてバシャバシャと。
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 後は林道をつないでいくとEastern Mebon(43km)のエイドへ。大型観光地なので人がたくさんいて賑やかでした。残りは21kmですが、4時間ちょっとしか残っていなかったので、ここからはかなり焦り気味。常に時計を見ながら動くことになります。
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Eastern Mebon(43km) 〜 Goal(62km)

 道路は基本的に舗装されていないのですが、ここは大きな観光地なので舗装されていました。トゥクトゥクもたくさん通るのですが、涼しそうで良いな・楽そうで良いなと思いながら、出来るだけ早歩きで前へ。
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 細いトレイルや田んぼの中を走ったり、林道になったり、川を飛び越えたりと、かなりバラエティーに富んだコースに。トレイルも草をかき分けながら進むところもありますし、なかなかペースが上がりません。そういえばカンボジアにはコブラが生息していたよなとか思い出しながら、いつもより足元注意です。
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 そうこうしていると目の前に川が出現。後から地図を見てみると「Prasat Bat Chum」という遺跡のお堀だったようです。川に出たのでコースを間違えたかと思って見回すと、対岸にマーキングを見つけてがっかり。諦めてザブザブ行きましたが、腰まで水深がありました。
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 川さえ超えてしまえばもう凄いところは無く、集落を抜けてPrasat Kravan(51km)のエイドへ。このあたりの家は高床式になっているところが多く、新築されているところも同じ作りでした。一家揃って家の下にいるところが多いので、沿道では応援を受け放題です。
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 Prasat Kravan(51km地点)のエイドで残り距離を聞くと次のエイドまで6km、そこからゴールまで6kmという事で、残り時間2時間半だとギリギリいけそうな感じ。もう少ししたら気温が下がって走れるようになると思い、無理しない程度に前へ。まだ発掘されていない遺跡の横を通るトレイルや、遺跡自体をぐるっと回ったりと、意外と時間がかかるルートで焦りました。また、途中で足を攣って転けてしまったのですが、近くにいたトゥクトゥクの運転手さんが「タイガーバーム」を塗ってくれようとしました。籔が接した範囲では基本的にみんな親切で、しっかり対応してくれるなという印象。後ろから来たランナーが足を伸ばしてくれ、なんとかリスタートです。
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 最後のエイド「French Bridge(57km)」に着いたのは制限時間の1時間前。ここから6kmを1時間で走るのは難しいだろうと思ったのですが、行けるだけ行ってみようとすぐにスタート。周りのランナーは諦めている人・行く人が半々という感じでしょうか。エイドの椅子がちゃんとしたもので座ってみたかったのですが、最後まで座れませんでした。
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 最後のエイドからはとにかくペースアップ。脚はもちろん、腹筋や背筋など全身が攣りそうだったのですが、とにかくペースを上げるしかないので、なんとか走るという状態。赤土のまっすぐな道を、手元の時計を見ながら少しでもペースが上がるようにプッシュして行きました。ちょうど時間的にも16時になっていましたし、最後の区間が全て影になっていたのも助かりました。
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 ゴールであるアンコール・トムの敷地に入るところにある門を抜けると残り2km。どうやら最後が6kmという情報は嘘で、コース変更によって5kmになっていたようでした。45分で2km進めばいいので余裕。観光していた人と少し会話をすると、この門は「死者の門」だと教えてくれました。確かに、籔は今にも倒れそうな感じでしたが、なんだか縁起が悪い。すぐ近くに「勝利の門」もあるらしいので、どうせならそちらから帰って来たかったなと。
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 せっかくなので最後まで頑張ろうと、最後の区間も出来るだけ走ってゴール。ゴール前は今にも全身攣りそうだったのですが、ちょこちょこ一緒に走っていたタイ人K氏が体を支えてくれ、なんとか歩かずゴールできました。
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 通常のトレイルレースのように山が無い代わりに、ゆっくりとしていられないレースなので違う大変さがありました。また、暑さも大変で、数日いたからといって慣れるようなものでは無いでしょう。そんな過酷なレースでしたし、平坦なところが多いのでウルトラマラソン的な要素もあるのですが、運営もしっかりとしていますし、コースも変化に富んでいて、確実に楽しいトレイルレースでした。
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その他の写真はこちら UltraTrail d’Angkor(Bayon Trail Angkor) 写真

なんとか完走

 昨日は前日受付と観光、今日は朝の5時から「Ultra-Trail d’Angkor(Bayon Trail Angkor)」を12時間かけて走って来ました。結果は制限時間12時間ギリギリで何とか完走。64kmで獲得標高300m程度でしたし、暑さ以外は大したことないだろうと思っていたのですが、ひどい目にあいました。
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 ホテルへ戻ってささっと準備をして空港へと考えていましたが、体が全く動かずにゆっくりと準備。やはりレースが終わって4時間後に空港着はなかなか厳しかったです。筋肉痛であまり動きたくないので席も廊下側を確保し、ゆっくりと日本まで帰ろうと思います。
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ショートコース試走会

 今日は「くだまつ笠戸島アイランドトレイル2017」で新たに採用されるショートコースの試走会を開催しました。柳井は全く雪が降っていなかったので、予定通り開催できるだろうと思っていたのですが、広島や山口市など柳井以外ではかなりの積雪があったようです。道中も少し道路に雪がありましたし、笠戸島も真っ白でした。
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 笠戸大橋の赤色も後ろの雪とのコントラストで綺麗でした。ただ、全ルートの中でここが最も凍っていそうで緊張した移動ポイントです。
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 試走会前の8時から、籔の走りたかったところを走る準備運動ラン開始。朝早い時間なので、これこそ人数が減るだろうと思っていましたが、8人でワイワイ走る事ができました。山の中に入ると真っ白、地面も見えないところが多かったのですが、いつもと景色が違って楽しく、癖になりそうです。
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 このまま全コース真っ白かと思っていましたが、島の東側に出るとほとんど雪はなく、風も吹かずに暖かくなりました。西からの風が強かったので、南北に山の通っている笠戸島では、東側に出ると山が風を遮ってくれるようです。「くだまつ笠戸島アイランドトレイル」のコースを逆走するように瀬川遊歩道を南下。来たから走って行った方が、海に飛び込んで行くような感覚で走れるので、スリルがあって面白かったです。朝は空気も澄んでいて景色最高。それなりに良いペースで走り、試走会前に約11km走っていました。
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 10時半から改めて試走会開始。大雪でしたが、予定の6割に当たる18名が参加してくださり、広島や北九州から来てくださった方々も。準備体操ランを8人で走りながら「誰もいなかったらどうする?」と話していたのですが、いらぬ心配だったようです。みんなトレイルランナーなので、少々の事では影響されないようです。雪の笠戸島も楽しんでいただいていました。
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 ゆっくり走るという事だったので、初めに調子に乗った以外は景色を見ながらゆっくりと。昨年からかなり人の手が入るようになり、景色が綺麗に見える場所も増えました。トレイルが良い意味で整備されていくので、さらに登山者も増えそうで良いです。
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 途中でツツジの花が咲いているのも発見。笠戸島は南国と言っていましたが、すでに春になっているようです。風の強い日でしたが、海の色もとても綺麗。寒さを除けば、景色は夏でした。
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 最後はスカイ1号を登って終わりだったのですが、なんと補給不足で足が攣りそうになってしまうという情けない状態に。ショートコースだから補給もいらないかなと軽く考えていたのですが、さすがに全部で6時間以上のトレイルランをおむすび1つで過ごすのは無理があったようです。雪に舞い上がって朝ごはんもほとんど食べていませんでしたし、管理不足でした。途中でお腹が空いたなと思ったり、手足など末端が冷えて来たのに、エネルギィ不足に気付かなかったのも問題。走り終わって食べた「紅蘭」の中華そばがとても体に染みました。
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