説得力

 フルートの5回目の発表会に出演させていただきました。会場は定番となってきた周東町にある「パストラルホール」、フルートでこの舞台に立つのは3回目なので、段々と響き方にも慣れてきました。全くストレスなく、自然と響くので演奏しやすいホールです。

 今回の曲はC.Saint-Saënsの「Romance Op.37」。「この曲はどうでしょうか」と、演奏する曲を自分からお伺いしてみるのは初めてでした。あまり運指が難しくなく、ピアノとの合わせもシンプルで、これまでの曲に比べて随分と曲自体の難易度は低かった気がしますが、フレーズの歌い方への気の使い方が違い、全く違う難しさを感じました。

 これまでは曲の後半へ向かうに従って崩れていくというパターンが多かったのですが、今回は崩れながらも調整して最後まである程度のクオリティを保つことができました。演奏の持久力が少し上がってきたのであれば嬉しいです。カデンツの速い部分が上手くいかなかったりという指の技術的な問題は当然のようにありましたし、一番の反省は一音目の説得力の無さでした。演奏を聴いてもいいかなと思ってもらえる様な、魅力的な音で曲を始めないといけませんが、緊張していたのもあり、どうでもいい音で始まってしまいました。

 課題は次から次へと出てきますが、1つ改善していく毎に上手になっているということなので、また次回の本番へ向けて頑張ろうと思います。

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本州の端っこ在住。 長閑な非都市部でフルート、ピアノ、作曲を勉強中。競技でパワーリフティングにも取り組んでいます。色々としているおかげで、常に新しい課題だらけ。飽きる暇もなく、楽しめています。