広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「第444回定期演奏会」を聴きに行きました。シェーンベルク「浄められた夜」を聴きに行ったのですが、ブルックナー「ミサ曲第3番ヘ短調」が思いの外良くて、まだまだ知らない良い曲がたくさんあると思い知らされました。全編にわたって存在感をはなつ合唱から抜けてくるソリストの音も、音の抜け出し方が面白くて素敵でした。
作品番号が4と28という、どちらの作品も若い作品で、もちろん他の作曲家の影響は感じますが、やはりその作曲家らしさを感じ、初期からなにか新しいものをと考えていた事を実感しました。自分が同じように独自の何かを表現できる気は全くせず、まだまだ何かを生み出す作曲家への道は遠そうです。
この日は空調に不具合があったらしく、会場はとても暑くて集中を削がれました。暑さに弱いので事前に把握できていれば、もう少し服装や心の準備ができたのにと思います。どちらの曲も大変に興味深いものでしたので、また良い環境で聴く機会があれば嬉しいです。
- 指揮:ヘンリク・シェーファー
- ソプラノ:隠岐彩夏
- メゾ・ソプラノ:加納悦子
- テノール:ペーター・ローデル
- バリトン:ユーリ・ハゼスキー
- 合唱:東京オペラシンガーズ
- シェーンベルク(生誕150周年):「浄められた夜」 作品4
- ブルックナー(生誕200周年):ミサ曲第3番ヘ短調 WAB 28