広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「第446回定期演奏会」を聴きに行きました。週のど真ん中の平日なのに、当日券にも長い列ができていましたし、客層もソリストのピアノ目当てに訪れていた人が多いのかなという感じでした。籔もドイツらしいブラームスを聴きに来ましたが、演奏に引き込まれて、とても良かったという印象だけが強く残りました。
思いのほか良かったのはマルティヌー。暗くなるかと思ったら明るい和音でまとめたりと、そのバランス感が面白く、次はどうなるのだろうと思っているうちに曲が進んでいきました。形式も分かりやすいのに、思ってもいないところに着地し、どんな曲作りがされているのだろうかと考えながら聴いていました
また、楽器の使い方もフルートの低音を聞かせるために重ねたりと独特で、発想がかなり自由な印象がありました。こういう自由な発想で独特な音が作られているのかという印象です。
オーケストラの特に弦の柔らかな響きも、今回の曲に合っていたような気がします。綺麗な弱音が有ってこそという綺麗な曲は、いい演奏を聴くことができれば本当に嬉しくなります。
- 指揮:クリスティアン・アルミンク
- ピアノ:ゲルハルト・オピッツ
- ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品83
- マルティヌー:交響曲第6番 H.343「交響的幻想曲」