ハワイ王国について本を読んでいると、オアフ島にあるカメハメハ大王像は最初に設置されたが、作られたものとしては2つ目で、1つ目に作られたものは船の沈没によって設置されず、後々、出生地に近いハワイ島カパアウに2番目に設置されたということが書いてありました。今回の旅行ではどちらの地域へも行くので、どうせなら2つとも見てみようと、カパアウへ行くことを決めました。
カパアウまでの道は島の西側を走る道を走っていきましたが、この道路はまさに「Ironman Kona」のバイクコースそのものでした。籔が通った時は車のドアを開けるのも大変なほどの強い風が吹き、ここをバイクで走るのは無理ではないかと思うほどでした。影も全くありませんし、地味に起伏も多く、籔なら途中で力尽きてしまいそうでした。

カパアウの1つ目に作られ海に沈んだ「カメハメハ大王像」は、公民館のようなところに海の方を向いて設置されていました。出生地に近い場所へ設置されたとのことでしたが、こんなに素朴なハワイ島北端の街から、ハワイ諸島を統一する王が生まれるとはとても思えないような長閑な場所です。

一方、2つ目に作られ、最初に設置されたオアフ島の「カメハメハ大王像」は、行政の中心地に設置され、海に背を向けて宮殿や行政府の方を向いて設置されていました。大きな意味はなく設置されたのだと思いますが、個人的には海へ目を向けている「カメハメハ大王像」が好きですし、そのような姿勢で海を見続け、ハワイ王国が続いていると、オアフ島も少し違った形になっていたのかと想像しました。

カパアウからの帰り道はワイメアへ抜ける、牧場の中を通る道を通りましたが、海を背景に牛などの動物がいる広い牧場を見ることのできる、今回の旅行で最も好きな道でした。ハワイ島にこんな長閑な草原があったのかと思いましたが、海沿いの道を通った時よりも風が強く、環境としてはとても過酷なものです。ここで育てられた牛肉を食べましたが、とてもズッシリとしっかりした味のお肉で、勾配や風でよく運動しているのかなと想像させる味でした。

Big Islandとはよく言ったもので、色々な顔を見せる大きな島で、まだまだ行けていないところがたくさんあります。この草原地帯にも、またゆっくりと訪れてみたいと思います。
