周南市文化会館で行われた「第29回西京コンサート ロシア国立交響楽団」を聴きに行きました。曲目は全て超有名曲ですし、指揮者・ソリスト共に聴きたかった、とても楽しみにしていたコンサートでした。
ただ、演奏は残念。鳴らない金管にこじんまりとしたピアノ、音の大きさだけでなんだか決まらないティンパニと、途中で崩壊しそうになっている悲愴を初めて聞いた気がします。もう日本公演も終盤になっていますし、疲れているのかやる気が無かったのかなという感じを受けました。ロシアの轟音ってこんなものじゃ無いはずなのですが。
そんな中でも、一気に広がっていく音の広がり方だったりというロシアらしさは端々に感じることができましたし、健気に頑張る木管も好印象。良い演奏会だったというよりも、楽しめた演奏会でした。悲愴の3楽章で拍手が起こるのは予想していましたが、まさかピアノ協奏曲の1楽章から拍手が起こるとは予想外。交響曲の1楽章だけ演奏するという事が起こる地域ですし、まだまだ田舎のクラシック音楽に対する認知度って上がっていないのだろうなと思い知らされた演奏会でもありました。
チャイコフスキー
- スラブ行進曲 作品31
- ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
- 交響曲第6番 ロ短調 作品74『悲愴』