コンサート以外にリヨンで見て回ったものなどを、簡単にまとめておこうと思います。リヨンで最も驚いたのは、パン屋さんに運び込まれる小麦粉の量です。写真は路地裏にある一般的なパン屋さんですが、写真に写っている2つ分の小麦粉を運び入れていました。一袋が25kgだったので、約3,500kgでしょうか。一般的なパン屋さんがどれだけの期間で消費するのか全く分かりませんが、写真は朝の7時くらいですがお客さんがどんどん吸い込まれていたので、かなりの量が売れるのでしょう。
リヨンでは「Lyon City Card」というパスカードを購入しておけば、移動や観光など、ほぼ全て含まれているので便利でした。特にレンタル自転車はちょこちょこ移動できるので、よく乗りました。
交通系ではメトロやトラム、バスなども含まれていますし、クルーズボートやロープウェイなども乗れるので、どこへでも乗り方などを気にせず行けるのは大きなメリットでした。やはり知らない地域の公共交通は乗り方や料金など分からないことが多いので、定額で乗れるのはありがたいです。
「Musée des Beaux Arts de Lyon(リヨン美術館)」では、自然光が差し込む展示室に多くの絵画が展示されており、子供達が模写をしていたり自由に見て回れる雰囲気が素敵でした。オークションでは2桁億円が付きそうな作品が、触れられる距離に無造作に置かれており、多くの優れた作品があるという層の厚さが余裕を作り出しているのだと感じました。あまりに作品の幅が広いので、自分が見たいものを定めて訪れないといけません。
もう一つ「Musée de l’Imprimerie(リヨン印刷博物館)」も訪れました。木版印刷や活版印刷、エッチングなどの過去に使われていた機械が展示されており、まじまじと仕組みを見ることができるので、思いの外興味深い施設でした。
音楽の歴史は楽譜の印刷技術と共に進んで来たとも言えるので、楽譜なども資料として展示されており、さらに興味深く見ることができました。こういう楽譜は大学時代にたくさん見ましたが、今思えば貴重なものも多かったのかと思います。
パリでは見学ができなくなっているノートルダム大聖堂もリヨンでは隅々まで見て回ることができます。近くにカトリックの大聖堂もあり、比較しながら見ることもできました。リヨンは大きな都市なので、教会も立派なものがあります。特にとても細かくモザイク画のようになっているステンドグラスは初めて見るもので、光の拡散が綺麗でした。
全体的にリヨンは快適で人も親切で、ここは住んでも快適かもしれないと感じました。10年以上前にフランスの都市部を訪れた時とは全く違う印象でしたし、現地に住んでいる方もこの10年近くでかなり変わったと言われていました。リヨンは物価もまだ許せるかなと思う程度でしたし、ご飯も美味しい。なにより、こういう都会過ぎない場所が好きなのかもしれません。