パリで見て回ったものなどを、簡単にまとめておこうと思います。パリはちょうどオリンピックを控えていましたし、フランス国民議会選挙の第1回投票日と重なっていました。デモなども行われるかと、いつも以上に気をつけて行動していましたが、特に影響はなかったようです。ただ、オリンピックへ向けた工事による通行止めが行われていたり、警備が強化されているのだろうと思われる瞬間はたくさんありました。
最も印象的だったのは、そんな選挙結果を見る市民でした。選挙速報が流れている時間にケバブ屋さんへ行きましたが、通常ならサッカーが流れているテレビでも選挙速報が放映され、スタッフが心配そうに見ていました。選挙結果で生活が変わるからか、日本では考えられないほどの注目度でした。
ルーヴル美術館では、パリ五輪の大会マスコット「フリージュ」のモデルとなった、ドラクロア「民衆を導く自由の女神」を見てきました。フランスの標語となっている「自由、平等、友愛」の1つ、「自由」を表している絵として、フランスで少し過ごした後に改めて見てみると、まさにフランスを表していると感じました。
この3つの標語は、今回のフランス滞在でそれぞれ全てを感じる瞬間があり、この国をよく表しています。そういえば日本には国を現す標語というのはありませんね、均質性が高いので、言葉がなくても問題ないのだと思いますが、これから先はあると良さそうです。
ルーヴル美術館の中は大変に広く、目的の美術品へ辿り着くため、何度もスタッフに道を尋ねました。これだけの美術品を蒐集できる国の力にも驚きますし、展示方法も異次元です。なにか文明的に気になると、この場所に来ればなにか見られるというのは、恐るべきものです。
Paris Gare de Lyonにある「Le Train Bleu」で食事をしました。駅舎にあるレストランとは思えない雰囲気の、歴史もあるレストランで、ヨーロッパに来たのだなと強く感じさせる場所でした。ワイワイガヤガヤと賑やかですが、ゆっくり食事をすることができ、長距離の電車に乗る前にこういうところで食事をすると気分が盛り上がりそうです。
セーヌ河岸もお散歩しましたが、ここでオリンピックディスタンスのトライアスロンを実施するとは信じたくないような状況でした。これまでで最も泳ぎたくないと感じたのはマレーシアのプトラジャヤだったのですが、その時は泳いでいる途中で吐き気が込み上げてきました。セーヌ川は色々なものが流れているのが見えて、その時よりも「ここでは泳ぎたくないな」と感じてしまいました。籔が見た時は流れも速く、流木なども多く流れていましたし、ちょっと違う種目のXTERRAらしいスイムになりそうです。
警備の関係か、泳ぎながら何かを確認している警察関係の船もいました。オリンピック本番まで大変な状況は続きそうです。