山口県立美術館で開催中の「小村雪岱スタイル – 江戸の粋から東京モダンへ」を見に行きました。資生堂に在籍し、「資生堂書体」の元を作ったデザイナですが、さまざまな分野で活躍していたことが分かる展示になっており、売れっ子だったことがよく伝わりました。
本の装幀や挿絵も綺麗なものがたくさんありましたが、それよりも空間を大きくとれる作品の方が雪岱らしいデザインの特徴を分かりやすく見ることができました。大胆なスペースの取り方や線の細さは、確かに資生堂書体にも通じつものがあるなと感じました。
この辺りの展覧会もCOVID-19で海外から作品を運びにくいために企画されたのでしょうか、デザイナものが多い気はしますが、あまり見る機会のなかった分野の絵をたくさん見れているのはこの時期だからこそかなと思います。