JMSアステールプラザで行われた広島交響楽団の「第416回定期演奏会」を聴きに行きました。ここ最近は入場の行列も無かったのですが、会場時間直前に行っても長い列ができていて、そういえばピアノのコンチェルトがあったのだと気付きました。時期的にもちょうど良いショパンの2番、少し前にショパンコンクールで何度も聴いていた曲なので、ピアニストの年齢やコンクールとコンサートの違いなどが面白かったです。
今回の目的は三善 晃の「交響四部作」。とても好きな作曲家ですし、この4曲を一度に生で聴ける機会はこれを逃したら無いだろうと思い聴きにきましたが、思っていたよりもそれぞれのテーマが直接的に伝わってきて、色々と考えていると頭が一杯一杯になりました。いつもコンサートを聴きに来るとオーケストレーションや音色が気になりますが、今回はリズムの有る無しも印象的で曲が進むにつれて印象的にリズムが現れるなど、リズムも耳に残りました。
現代曲ですが、色々な工夫で聴きやすくなっているのだなと実感。気付けたものはほんの一部ですが、どの曲も引き込まれていきました。こういう、なかなか聴く機会はありませんが聴けるならぜひ聴きたいという曲は、今後も定期的に演奏してもらえるとありがたいです。
指揮:下野竜也
ピアノ:横山幸雄
チェロ:伊東 裕ジェラルド・フィンジ:弦楽のための前奏曲ヘ短調作品25
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21
三善 晃:交響四部作「夏の散乱」「谺つり星(チェロ協奏曲第2番)」「霧の果実」「焉歌・波摘み」