122回目の作曲レッスンを受けました。偶成和音の最後の補充課題が今回で終わり、これで偶成和音の章も終わり次へ進めることになりました。最後の課題はレッスン2つ分を丸々使い、色々なパターンを試しながら課題を進めていただきました。理論的には合っているはずなのに、どうも上手くいかないという部分を一緒に考えていただくことで、どう考えていけばいいかということのヒントになりました。
楽曲分析はここ何回かワーグナー「トリスタンとイゾルデ」を題材にしていました。減5短7のいわゆるトリスタン和音や、メシアンの「移調の限られた旋法」との関係、そのような理論を通して、調性が曖昧になっていく過程について見ていきました。明確な調性があり、和声的に分析できるのですが、大きな目で見ていかなければ、どこが非和声音か分かりにくくなっていました。
楽劇の前奏曲として、劇の内容をよく表している動機がいくつも用いられており、全てがうまくまとめられているのは驚異的でした。