山口県立美術館で開催された「カナレットとヴェネツィアの輝き」という展覧会を見に行きました。ちょこちょこ名前は聞きますが、これまであまり意識して なかった画家です。ヴェネツィアの情景を少しデフォルメして描いており、古典的な技法がヴェネツィアという特異な場所によく合っているように感じました。後半に出てくるシスレーやモネの絵も素晴らしいものでしたが、抽象度が上がってくると、ヴェネツィアではない場所でも良かったのではないかと思います。
カナレット、そして、ヴェネツィアに関する絵が集まっていましたが、写真や映像のなかった時代は、こういう絵が旅情を駆り立てていたのだろうと思います。数年前にヴェネツィアを訪れる計画を立てていましたが、Covid-19のために訪れることができなくなっていました。絵を見ていくことで、再び行きたかった時の気持ちを思い出しました。
また、音楽でもよく使う「カプリッチョ」も美術では「奇想画」として、空想の絵を指しているということも初めて知りました。同じ芸術分野でも少し違った意味で使われているのは面白いです。
