XTERRA Asia-Pacific Championship 2019 レースレポート

 台湾の最南端「墾丁(Kenting)」で開催された「XTERRA Asia-Pacific Championship 2019」に出場しました。初めてのXTERRA(オフロードトライアスロン)でしたので、分からないことだらけ。会場に到着してから、そういえばMTBとトレイルランなら靴下は履いた方が良いかなと思いついたりして、その場で考えることが多くありました。
 それでも、ほぼ思い通りに走る事ができて、初めてのXTERRAとしては成功かなと。海も綺麗で気持ちよく泳げましたし、MTBやトレイルランも無理をせず冷静にこなしていく事ができました。とにかく完走する事を目指していたので、思い通り走れたというのは予想以上の成果です。

 事前の天気予報で気温が30℃程度まで上がったるとのことだったのですが、朝の早い内は少し雲も出てちょうど良い気温でした。バイクパートの途中から太陽が出て暑くなりましたが、トライアスロンと違い木の陰に入ることも多く、暑さに関してはトライアスロンより随分と楽なのかなと思います。

大会概要

  • 大会・・XTERRA Asia-Pacific Championship 2019
  • 場所・・墾丁(Kenting), 台湾
  • 日時・・2019/03/30
  • 距離・・39.5km(Swim 1,500m / Bike 26km / Run 12km)
  • 天候・・天気:晴 気温:26℃(スタート時)
  • 結果・・5時間47分10秒 143位(210人中)

区間タイム(時:分:秒)

SWIM0:33:502.66km/h107位
Transit 1 SWIM to BIKE0:13:06
BIKE2:54:438.9km/h136位
Transit 2 BIKE to RUN0:03:29
RUN2:02:015.9km/h145位
TOTAL5:47:106.83km/h143位

使用機材

共通

  • シャツ・・Compressport「Triathlon Shirt(S)」
  • ショーツ・・2XU「Perform Tri Short 9″(S)」
  • カーフガード・・Compressport「R2 Calf Guard(T2)」
  • アームカバー・・2XU「COMPRESSION ARM SLEEVES JACQUARD X(M)」
  • GPSロガー・・GARMIN「ForeAthlete 230J」
  • ゼッケンベルト・・大会支給
  • グローブ・・OGK KABUTO「PRG-5(M)」
  • ソックス・・武田レッグウェアー「TRR-120G(M)」
  • アイウェア・・Endura「Mullet」
  • 補給・・PowerBar「PowerGel Shots」15個

SWIM

  • ゴーグル・・Aqua Sphere「Kayenne Regular Fit(Tinted Lens)」
  • スイムキャップ・・大会支給

Bike

  • フレームセット
    • フレーム:Alpha Gold Aluminum, E2 tapered head tube, internal derailleur & dropper post routing, rack & kickstand mount, Boost141, G2 Geometry
    • フロントサスペンション:RockShox 30 Silver, coil spring, preload, rebound, TurnKey lockout, G2 Geometry w/51mm offset on 29ers, 100mm travel (13.5: 80mm travel)
  • ホイール 空気圧:1.7bar
    • フロントハブ:Formula DC20 alloy
    • リアハブ:Formula DC2241 alloy, Boost141
    • リム:Bontrager Connection 32-hole double-walled
    • タイヤ:Bontrager XR2, 29×2.20˝
  • ドライブトレイン
    • シフター:Shimano Acera M3000, 9 speed
    • フロントディレーラー:Shimano Deore M400
    • リアディレイラー:Shimano Acera M3000, Shadow
    • クランク:Shimano Acera M3000, 36/22
    • BB:Sealed cartridge
    • スプロケット:Shimano HG200, 11-36, 9 speed
    • ペダル:Shimano「PD-M540」
  • コンポーネント
    • サドル:Bontrager「Evoke 1.5」
    • シートポスト:PRO「LTシートポスト 31.6mm/400mm/0mm」
    • ハンドルバー:PRO「LTフラットバー 680mm/9度/31.8mm」
    • グリップ:Bontrager Race Lite, lock-on
    • ステム:PRO「LTステム 31.8mm/70mm/+-35度」
    • ヘッドセット:Semi-integrated, 1-1/8˝ top, 1.5˝ bottom
    • ブレーキセット:Shimano M315 hydraulic disc
    • ボトルケージ:LifeLine「Essential One-Piece Gloss」
  • 重量:13.8kg

RUN

  • シューズ・・Inov-8「TERRACLAW 220 MS(IVT2551M1/BLB 26cm)」
  • シューレース・・NATHAN「LOCK LACES」
  • キャップ・・BUFF「Pack Run Cap」
  • バックパック・・MOUNTAIN HARDWEAR「Fluid Race Vest」
  • ハイドレーション・・Nathan「Speed 2 Hydration Belt」

レポート

SWIM

 スイムは750mの三角形を2周するコースになっており、途中で一度陸に上がれるのは、久しぶりに大会に出場する籔にとって嬉しいコースレイアウトでした。波もあまり有りませんし、沖に出ても海底や5m程度前を泳ぐ人がハッキリ見えるほど水が綺麗で、とても泳ぎやすかったです。

 朝は少し雲が出ており、水温もウェットスーツなしでちょうど良いくらい。スモークレンズのゴーグルにしましたが、水が澄んでいたのでちょうど良かったです。人数が少ないのでバトルも無いだろうと思っていたのですが、IRONMAN以上に戦いがあり、沖へ出るまでは足を引っ張られたり、頭を押さえられたりと大変でした。オフロードですし、IRONMANよりXTERRAの方が気性が激しい人が多いのでしょうか?

Transit 1 SWIM to BIKE

 スイムからバイクへのトランジットは13分6秒。ビーチからトランジションエリアまで700m距離があり、ちょっとしたランニングでした。普通なら嫌な距離ですが、なぜか走っていて気持ち良く、GPSの操作を忘れるほどでした。

 トランジットで時間がかかったのはほぼ靴下のせい。トライアスロンでは素足でバイクもランも走りますが、MTBとトレイルランを素足でするのは厳しいかと思い靴下を履くことにしたのですが、ウッカリして5本指ソックスしか持ってきていませんでした。タオルで水分を拭き取ればすんなり履けるかなと思ったのですが、流石に5本指ソックスはダメですね。全く履けずに靴下を履くのに疲れてしまいました、今回一番の失敗。

Bike

 バイクは初めのロード以外、ほとんどトレイルの26km。周回コースではないMTBコースを走るのも初めてでしたし、周回コースよりは時間がかかると考えて2時間半〜3時間かなと予想。MTBの後にはトレイルランが控えていますし、とにかく抑えて走るとギリギリ3時間の2時間54分43秒でした。予想内の時間で走れたのは良かったのですが、いつもは一番頑張るバイクパートでタイムが出ないのは悔しいです。

 本当は川の中を走ることになっていたパートも、雨が少ないとのことでただの岩がゴロゴロしたトレイルになっていました。川の中を走ったことはないので楽しみにしていたのですが、残念。ただ、雨が少ないことが関係していたのかどうか分かりませんが、蚊が全くいませんでした。気温30℃まで上がる気候で、山の中へ入って1匹も蚊に襲われないというのは快適。

 中盤以降は草に覆われている丘を進むのですが、ちょくちょくバイクから降り押して上がらなければならないところが出てきます。乗ったままで上がれるようになれば随分とタイムが短縮できるのでしょうが、一気に心拍数が上がりそうです。

 おそらく一番綺麗なところを走ったと思うのですが、まだまだMTBに慣れていなく必死だったため、ほとんど景色を見る余裕がなくて全く覚えていません。もう少しMTBに慣れてくると、このパートはタイムを短縮できそうだと希望が持てました。
 前半は林道で標高を上げていき、後半はMTB用に用意されたコースのような少しだけテクニカルになる感じでしょうか。また走りたいと思えるいいコースでした。

Transit 2 Bike to Run

 バイクからランへのトランジットは3分29秒。トランジションエリアの入口でバイクを預かってもらい、自分のバッグを受け取るという至れり尽くせりのシステム。シューズを履き替えてジェルを詰め替え、バッグを係りの人に渡したらスタートです。一人一人に係りの人が付いていて、バッグを受け取るのを待っていてくれるので、なんだか急がなければという気分で落ち着きませんでしたが、そのお陰もあり、サッサとリスタートすることができました。

Run

 トレイルランは初めに少しだけ山を登ったら、後はほぼ下り基調の12km。2時間を切ることを目指して走っていたのですが、最後で予定にない1.5kmのループが追加されており、2時間2分1秒でした。途中で2km程度はロードを走りますが、他は走りやすいシングルトラックとダブルトラックが半々という感じ。ちょうどお昼頃になって日差しは痛いほどになっており、流石に暑さにやられてきたので、登りは全て歩いて、下りは走るという作戦でスタートです。

 これまでの数レースはエネルギィ切れで身体が動かなくなっていたので、今回は20分に1つジェル(PowerGel)を摂るという、使っただけ完全にカロリィを補給していく作戦を取りました。摂取したジェルは15個、ずっと同じ味ですが、ジェルに飽きない体で良かったです。元々、エネルギィ消費量の多い身体なので、これでギリギリの計算でしたが、今回は途中でお腹が空くこともなく、最後まで楽しく走りきることができました。

 最後はスタート会場へ帰ってくるとゴールだと事前のマップで見ていたのですが、なぜかマップにない1.5kmのループが追加されており、海沿いの遊歩道みたいなところをグルッと。「救国団墾丁青年活動中心」というホテルがメイン会場となっており、その敷地内の海沿いを走ったのですが、景色は確かに良くて夕日など綺麗に見えそうでした。
 参加者が少ないので応援も比例して少ない感じですが、それでもしっかりと出迎えてもらえました。やはりゴール地点がギュッとまとまっていると、帰ってきたなという気になります。初めてのレースだったので、完走できてホッとしました。

おまけ

 レース後は会場に高圧洗浄機が用意してあったので、ドロドロになったバイクを綺麗にしてからホテルへ帰ることができました。ホテルでホースを借りようと思っていたのですが、事前に洗い流せて大助かり。コンパクトな会場でしたが、動線はとても良かったなと思います。

 また、コースマーキングはほぼ完璧になされていて、コースミスはしそうになかったのですが、バイクとランに加えて、翌日に行われたトレイルランの看板もあり、ついトレイルランの方へ進みそうになってしまった事が1度。それでも、ペースの速いバイクパートでも迷わないように工夫されていましたし、安心して走れる大会でした。

まとめ

 ここ数年、密かに狙っていたXTERRAに初めて出場し、なんとか完走することができ、とても嬉しいレースでした。MTBとトレイルランでコースも常に変化していきますし、とても楽しいレースです。疲労度としてはIRONMAN70.3と同じくらいでしたが、筋肉痛はXTERRAの方が上、その日の夜から身体を動かすのが大変でした。ただ、IRONMAN70.3と違い、ずっと太陽を浴びている訳ではないので、体に熱が籠らないだけ楽かなとも感じました。
 おそらくレースに出れば出るだけ速くなれるような気がするので、すぐにでも次の大会に出場したいなと検索中。バイクをなんとかしなければ。

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本州の端っこ在住。 長閑な非都市部でフルート、ピアノ、作曲を勉強中。競技でパワーリフティングにも取り組んでいます。色々としているおかげで、常に新しい課題だらけ。飽きる暇もなく、楽しめています。