広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「第417回定期演奏会」を聴きに行きました。本当は1月に開催予定でしたが、Covid-19の影響から延期されていました。とても聴きたかったコンサートなので、延期された日程が都合のいい日で幸運でした。
少し早めに行ったので会場の駐車場に駐車できるかと思っていましたが、連休の中日なので既に宿泊客でほぼ締められていました。ほぼ平日にしか行かないので、連休などは勝手が違いますね。
今回の目的はショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調作品77」、チャイコフスキーやメンデルスゾーンに比べるとマイナーだからか生で聴いたことがなく、聴けるこの期待を楽しみにしていました。ソリストの辻 彩奈さんも初めて聴きましたが、上手に音楽を作っていってくれるので、聴いていてとても心地良く、かなりボリュームのある曲でしたが短く感じたほどでした。また、柔らかくも的確に音楽を進めていく感じがとても広島交響楽団と合っているなと感じました。
逆にトゥビンは全く知らず事前知識無しで聴いたのですが、楽器の使い方が独特で、これはどういう音だろうかと考えている内に曲が終わってしまいました。交響曲をたくさん書いている作曲家なので他の曲にも興味が湧きました。普段接することの少ない音楽はとても良い刺激になります。
もう一つ思いもしなかった収穫はソリストアンコールで演奏された権代敦彦「ヴァイオリンのための《ポスト・フェストゥム Post Festum》より Ⅲ」。ソリスト自身がアンコール用に委嘱された作品とのことですが、アンコール用にするには勿体無いくらいの良い曲でした。他にもⅠ・Ⅱと2曲あるそうなので、他の曲もぜひ聴いてみたいです。
- 指揮:秋山和慶
- ヴァイオリン:辻 彩奈
- ショスタコーヴィチ:バレエ組曲「黄金時代」
- ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調作品77
- トゥビン(没後40年):交響曲第2番ロ短調「伝説的」