堤 剛 80歳記念チェロ・リサイタル

 シンフォニア岩国で行われた「堤 剛 80歳記念チェロ・リサイタル」を聴きに行きました。若い頃に現代曲を演奏しているイメージが強かったのですが、もう80歳記念でコンサートをされるようになられているのだということにまず驚きました。そして、今回聴きに行ったのは、プログラムが全く遠慮のないもので固められていたから。80歳の記念になんとなくコンサートをしたという感じは少しも感じられない曲目でしたし、いざチェロを弾かれている時の姿勢も挑戦的なものでした。

 前半はほぼかぶりつきの前の方で見て、後半は後ろの方で聴きましたが、音の聞こえかたが全く違い、ホールも楽器なのだということを再確認できました。特に前の方で見ていると、細かなビブラートのかけ方などを目で見て確認できますし、フルートを吹く時の参考になります。次の音への準備など、弦楽器と同じように、フルートでももっと注意を向けなければと感じました。弦楽器のコンサート、もっと積極的に見に行きたいです。

  • 堤 剛(チェロ)
  • 河村 尚子(ピアノ)
  • ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 op.102-1
  • R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 op.6
  • 権代 敦彦:無伴奏チェロのための“Z”ゼータ op.186(2022)~堤春恵委嘱作品~
  • プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 op.119
  • マルティヌー:ロッシーニの主題による変奏曲 H.290

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本州の端っこ在住。 長閑な非都市部でフルート、ピアノ、作曲を勉強中。競技でパワーリフティングにも取り組んでいます。色々としているおかげで、常に新しい課題だらけ。飽きる暇もなく、楽しめています。