シンフォニア岩国で行われた「堤 剛 80歳記念チェロ・リサイタル」を聴きに行きました。若い頃に現代曲を演奏しているイメージが強かったのですが、もう80歳記念でコンサートをされるようになられているのだということにまず驚きました。そして、今回聴きに行ったのは、プログラムが全く遠慮のないもので固められていたから。80歳の記念になんとなくコンサートをしたという感じは少しも感じられない曲目でしたし、いざチェロを弾かれている時の姿勢も挑戦的なものでした。
前半はほぼかぶりつきの前の方で見て、後半は後ろの方で聴きましたが、音の聞こえかたが全く違い、ホールも楽器なのだということを再確認できました。特に前の方で見ていると、細かなビブラートのかけ方などを目で見て確認できますし、フルートを吹く時の参考になります。次の音への準備など、弦楽器と同じように、フルートでももっと注意を向けなければと感じました。弦楽器のコンサート、もっと積極的に見に行きたいです。