広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「第445回定期演奏会」を聴きに行きました。あまり聴く機会のなさそうなブルックナー「交響曲第9番」でしたし、以前聞いたポール・ホアンさんのヴァイオリンがとても良かったので、改めて聴きたいと思っていました。
シュトラウス「ヴァイオリン協奏曲」は若い頃の作品らしく、色々なところに音が飛びますし、よく知っているシュトラウスとは全く違い、確かに若いなと思わせる作品でした。音を聞いて、どういう時期に書かれた作品か判断するのは難しいですが、若いというのはどの作曲家でもある程度分かるような気がします。やはり、ある程度の数を書かないといけないのかなと感じます。
ソリストのヴァイオリンは今回も冷静なのに感情的でもあるという、バランス感が良くて心地よいものでした。なによりも、音色が良いのでしょうか、前回も良い音だと思った記憶がありますし、好きな系統の音なようです。
ブルックナー「交響曲第9番」はいつものブルックナー、執拗なまでに同じパターンを繰り返し、少しずつ進んでいくというのは大変にクラシカルですが、この日はその執拗さが退屈に感じてしまいました。しっかりと指示を出していく指揮者だったからか、単純に曲調なのか、何が理由か分かりませんが集中し続けることができませんでした。ここ最近、ずっと同じような場所から聞いていたので、少し違う場所を予約してみようと思います。
- 指揮:準・メルクル
- ヴァイオリン:ポール・ホアン
- リヒャルト・シュトラウス(生誕160年):ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品8
- ブルックナー(生誕200周年):交響曲第9番ニ短調 WAB 109(ノーヴァク版)