広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「第433回定期演奏会」を聴きに行きました。ラフマニノフのメモリアルイヤーとして、初期の作品、初期と中期を結ぶ作品、後期の作品と、創作の歴史を見られるようなプログラムが組まれていました。オールラフマニノフプログラムとしては、とても考えられたものだったのではないかと感じましたし、あまり聞かない曲でしたので興味深くもありました。
ピアノ協奏曲第1番は、これまで他の2曲に比べて地味だなとしか認識していなかったのですが、今回の演奏会で初めて歴史的な価値も知りましたし、ピアノのリーズ・ドゥ・ラ・サールがとても魅力的な響きを作られていて、考えを改めました。ソリストアンコールでのゾクっとするようなデクレッシェンドにも引き込まれましたし、まだまだ自分も音楽を頑張らなければと思うような演奏でした。
後半の交響的舞曲も歌心あふれる指揮で、とても興味深い音作りがされていました。指揮者によって音の質や音楽のスケールが大きく変わるので、普段あまり聞かない指揮者さんの時は、どんな音楽が聴けるのか楽しみにしています。あまり聴いたことないような音作りで、それが素晴らしいと最高ですね。
- 指揮:ジェームズ・フェデック
- ピアノ:リーズ・ドゥ・ラ・サール
- ラフマニノフ(生誕150周年):ユース・シンフォニー ニ短調
- ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調作品1
- ラフマニノフ:交響的舞曲作品45