JMSアステールプラザで開催された「HIROSHIMA HAPPY NEW EAR 33 Jacob Kellermann ギターで旅する世界のポピュラー音楽 × 日本の心」を聴きにいきました。ギターという特性から編曲物が多く、さらに歌心のある演奏や、とても綺麗な音色が、今回の無言歌集というテーマにぴったりでした。
編曲者によって、ギターという楽器の認識が違うかのように全く違う音が出ており、現代的に編曲する際にはその楽器にどういう特性があるか把握することで、随分と方向が変わるのだなと感じました。やはり好きだったのは細川俊夫の作品。原曲から離れすぎないアレンジなのですが、弾けたり、減衰するギターの音が魅力的に使われており、次はどういう音に向かうのか楽しみながら聴くことができました。
現状でもある程度は分析できそうなので、ぜひ楽譜を見ながら聴くことができればと感じたコンサートでもありました。CDだけでなく、楽譜も発売されると嬉しいのですが。
- 武満徹:ギターのための12の歌より
- シークレット・ラヴ(S・フェイン)
- オーバー・ザ・レインボー(H・アーレン)
- サマータイム(ガーシュウィン)
- イエスタデイ(レノン/マッカートニー)
- ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)
- 早春賦(中田章)
- 細川俊夫:ギター独奏のための《日本の歌》より
- I さくら
- II 春の小川
- III 通りゃんせ
- IV ふるさと
- V 山寺の和尚さん
- VI 赤とんぼ
- VII荒城の月
- VIII夕焼け小焼け
- IX 雪の降る街を
- Xお正月
- XI かあさんの歌
- XII 江戸の子守唄
- from “Diez Canciones Populares Catalanas” (Miguel Llobet)
- Plany
- Canco del Lladre
- KIND (Lisa Streich)
- Durme (Francisco Coll) 世界初演
- Homenaje pour le Tombeau de Claude Debussy (Manuel de Falla)
- Asturias (Isaac Albeniz)