広島市現代美術館で開催中の「崇高さに関する抽象的な覚書」という展覧会を見に行きました。雨が降っており、広島市内のショッピングセンター付近はどこも混んでおり、この美術館へ行く時に寄るショッピングセンターも車が多くて、とてもではないが駐車できない状況でした。雨の日は、特に人の少なそうな場所を選ばなければなりません。
逆に、山の上にある広島市現代美術館は人が少なく、ゆっくり過ごすにはとてもいい場所です。
タイミングよくアートナビゲーターによるツアーが始まる時間だったため、参加させていただきましたが、これが展覧会を理解するための手助けになりました。タイトルに入っている「覚書」が意識されているのか、作品がわざと見辛く展示されていたり、見落としそうな場所を選んで展示されていたり、それぞれの作品にキャプションが付いていなかったりと、展覧会自体が1つの作品であるということを意識させるものになっていました。
また、この展覧会の着想そのものが詩からきているので、崇高さについて書かれている言葉を解釈しながら展示を見て回るのも、面白い体験でした。この展覧会を構成された方の考察の過程を辿るには、丸一日かかりそうですが、見ている方も抽象的に何か受け取ることができれば良いのかなと思います。