2017年に初マラソン「仏の里くにさき・とみくじマラソン」に出場し、2018年は海外のマラソン大会へ出場する事を決めていました。昨年は11月の大会でとても寒くて練習しなかったので、もう少し暖かい時期に開催される大会で「IAAF Road Race Gold Label」を取得しており、まだ行った事のない都市という条件で探し、「BLACKMORES SYDNEY MARATHON」いわゆるシドニーマラソンにたどり着きました。
マラソンですしコースについては全く調べていなかったのですが、獲得標高が740mとアップダウンの多いコースでした。感覚的には常に緩い上りか下りかを走っているよう。シドニーの街中は傾斜が多く、普通に歩いて観光するのも大変な感じがあります。
とりあえず元気な前半に頑張っておこうと気持ち良く走っていたのですが、30km程度からお腹が空いてエネルギィ切れを感じ、35km程度で脚が全く動かなくなってしまいました。ジェルや電解質をたくさん取ってマッサージをしてなんとか回復。シドニーの海沿いは風も強いですし、湿度も低いので汗がどんどん乾いていきます。動けなくなるととても寒く感じて凍えていました。
大会概要
- 大会・・BLACKMORES SYDNEY MARATHON 2018
- 場所・・シドニー(オーストラリア)
- 日時・・2019/09/16
- 距離・・42.195km(獲得標高 740m)
- 天候・・天気:晴れ 気温:8℃(スタート時)
- 結果・・4時間15分54秒 1,985位(4,371人中)
区間タイム(時:分:秒)
区間 | 区間時間 | 合計時間 | ペース |
Start 〜 5km | 0:26:43 | 0:26:43 | 5:20/km |
〜 10km | 0:28:56 | 0:55:39 | 5:47/km |
〜 15km | 0:24:46 | 1:20:26 | 4:57/km |
〜 20km | 0:26:44 | 1:47:11 | 5:20/km |
〜 25km | 0:27:36 | 2:14:48 | 5:31/km |
〜 30km | 0:28:21 | 2:43:09 | 5:40/km |
〜 35km | 0:33:55 | 3:17:05 | 6:47/km |
〜 40km | 0:44:24 | 4:01:29 | 8:52/km |
〜 ゴール | 0:12:42 | 4:14:11 | 5:46/km |
合計 | 42.195km | 4:14:11 | 6:01/km |
使用機材
日本とは気候の違うオーストラリアですし、何故かレース当日だけ気温が前後より10℃以上下がっている不思議な予報も出ており、ウェアをどうするか直前まで悩みました。今回はスタート時の気温が8℃程度、その後も15℃程度までしか気温が上がりませんでしたし、とにかく乾燥していて汗がすぐに乾きます。日陰で風が強いと大変寒く感じました。
シューズは軽さ優先でasics「SORTIEMAGIC RP 2(26.5cm)」にしたのですが、これは坂の多いこのコースには最適。全くシューズのことを考えることなく、最後まで走ることができました。少しサイズが大きめのシューズなのですが、ソックスを武田レッグウェアー「TRR-33G(M)」という厚めのものにしていたので、何のトラブルもありませんでした。
前回のマラソンではジェルを持たず失敗したので、今回はスタート直前に1つ補給し、2つ持って走り始めました。20km地点のエイドまで走ればジェルが置いてあるとのことだったので、45分に1つ補給していたのですが、20km地点にはお腹が空き始め、全くエネルギィが足りずに30km過ぎには走れなくなってしまいました。もっとエネルギィが必要ですが、これ以上持つと重くなってしまいます。
- シューズ・・asics「SORTIEMAGIC RP 2(26.5cm)」
- シューレース・・ツインズ「キャタピラン(75cm)」
- GPSロガー・Garmin「ForeAthlete 35J」
- タイツ・・CW-X「スタイルフリーボトム ロング(L)」
- ハーフパンツ・・MIZUNO「A67RM-330」
- アンダーウェア・・UNDER ARMOUR「ヒートギアコンプレッションステルスLSモック(L)」
- シャツ・・Quechua「Ultra-trail Angkor参加賞」
- ソックス・・武田レッグウェアー「TRR-33G(M)」
- キャップ・・SALOMON「XA+CAP」
- アイウェア・・Endura「Mullet」
レース展開
スタート前
スタートやスタート前のウォーミングアップエリアは、シドニーの名所ハーバーブリッジのほぼ真下にある「Bradfield Park」。記念写真が撮れるようになっていたり、水などのエイドもあり、トイレもたくさん並んでいます。ただ、流石にスタート20分前の到着ではトイレへ行く余裕なし、スタートしてから行こうと諦めて、写真だけ撮ると直ぐにスタートです。
スタート前の盛り上げも上手で、面白い選手を取り上げながら盛り上げていきます。この辺りの選手の良いところを褒めて盛り上げて行く感じは、日本には無くて海外だからこそという感じが。ただ、スタートのカウントダウンは籔が聞いていなかったのかよく分からず、いつの間にかスタートしていました。仕方なくスタートラインを過ぎたところで時計もスタート。フルマラソンは南半球最大の大会なのに出場者4,371人で、あまり混んでいないのですぐにスタートラインへたどり着きます。
START 〜 橋を渡って公園へ(10km地点)
スタート前まではダウンを着るほどの寒さでしたが、走り始めるとちょうど良い気温。初めの内はランナーが密集していますし寒くありません。ハーバーブリッジへ向かうためのカーブで少し混みましたが、それほど気にならずに進めました。橋なので傾斜がキツイかなとも思っていましたが、あまり意識しない程度。
橋の上は流石に風が強く、押されるような感覚がありました。有料道路を完全に封鎖して開催されるマラソン大会ですが、出来るだけ体の大きな人を探して後を付いていったので景色は殆ど見えず。心拍数が170bpmを超えないようにだけ気を付けて走りました。
橋を渡りシドニーの街中へ出ると、まだ7時台ということもあって応援もまばら、一気に静かになり淡々と走ることになります。5km毎にエイドがあり、2つに1つは水以外に電解質のスポーツドリンクも置いてあるので、水分で困ることはありませんでした。トイレも全てのエイドに設置されているので、空いていた2つ目のエイドでササっと。
公園の中を 10km地点 〜 22km地点
10km地点から先は「Centennial Park」という公園の中や周りをグルグルと巡ることになります。もちろん全て舗装されているところなので全く問題ないのですが、公園内は風が吹き抜けるところも多くて、向かい風だと少しキツイ感じ。木陰になっている箇所も多いのですが、日陰だと今回のウェアでも寒いなと感じるほどでした。
公園内はランニングコースになっており、マラソン出場者以外にも沢山のランナーが走っていました。これまでに45分おきにジェルを補給していましたが、ちょうど20km辺りからお腹が空き始め、20kmのエイドでジェルを1つ補給して2つは手に持って先へ。思えば、ここでもう少し補給しておけば良かったと反省です。やはりお腹が空くのはエネルギィ不足の兆候、20kmのエイドで止まってでも一気に補給しておかなければなりませんでした。
脚が動かなくなるまで 22km地点 〜 32km地点
公園を出ると、お腹空いたなと思いながらもなんとか走って先へ。レースも半分を過ぎると随分とばらけてきて、付近に人がいないということも出始めました。前半は行きに通ったところを折り返し、徐々に海沿いへ向けて北上。時間的にも暖かくなりましたし、アクセスの良い街中を通ったので、海沿いへ出るこのエリアが最も応援が賑やかでした。
海沿いへ出ると風は強く、アップダウンがあり、日陰は寒いと、段々と辛く感じるようになって来ました。30kmのエイドにもジェルがあるとの事で、そこで大量に摂取すれば回復するだろうと考えていたのですが、何故かジェルは無く、完走できるか危ない気がして来ます。すでに売切れていたのでしょうか?
32km地点 〜 ゴール
30km以降もなんとか走り続けたのですが32km地点の登りで走れなくなり、その後も頑張って走っても脚が攣りそうになって35km地点のエイドまで持ちませんでした。何とか35kmのエイドにたどり着いて、ジェルを4本補給。10分も経てば再び走れるようになるだろうと、止まったり歩いたりを繰り返しながら少しでも前へ進みました。歩いていると風でとにかく寒く、ウィンドブレーカ持っておけばよかったと思ったほどです。
ジェルを摂取して10分後くらいから少しずつ体が動き始め、徐々に走っていくとゴールは近づいて来て応援の人も多いエリアに入って来ました。20分くらい経ったところからペースも上がり始め、ようやくいつも通り走れるようになって来ました。この感じだと20~30分に1つはジェルが必要だったようです。
最後はダッシュできるくらいまで回復し、楽しく走ってゴールへ向かうことができました。少し後ろを走っていたスーパーマンやスパイダーマンにも抜かれてしまいましたが、5min./kmを切るくらいまではペースを上げられて再び走れただけで十分。思ったよりもゴールまでの距離が長く、最後はちょっとキツくて余裕なくゴール。
まとめ
初の海外マラソンは気候が日本と全く違っており、今回は乾燥具合に驚きました。汗をかいてもすぐに乾いていき、それなりの運動量なのにウェアはドライという不思議な経験をしました。また、全ての景色が普段と違いますし、大きな道路を止めてのマラソンは初めてだったので、常に刺激を受けながら楽しく走ることができました。
前回のマラソンでも同じような失敗をしましたが、今回もエネルギィ補給は課題。一度、しっかりエネルギィ補給をしながら走ってみたい気もしますが、とても辛いので当分はマラソンから離れてもいいかなと思っています。今回もレース後は座り込んで休憩、海風が冷たかったです。