上野学園ホールで開催されたNHK交響楽団演奏会 広島公演を聴きにいきました。ここのところドイツのロマン派音楽に接することが多く、少し飽き始めていたためにプログラムを残念に思っていたのですが、演奏はとんでもなく良いもので、改めて同じような演奏ができるよう取り組んでいこうと思うきっかけになりました。特徴的だったのは音の収め方でしょうか、シューマンの最初から音楽をしっかり収めて次へ進んでいくという連続で、独特な奥ゆかしさが出ていたように思います。
驚いたのはブラームスのコントラファゴットでした。初めはバンダでチューバが演奏しているのかと思うような音がして、よく聴いてみるとコントラファゴットの音でした。こんなにコントラファゴットの存在感を感じたのは初めてで、陰から陽という曲全体の流れを考えると、あれだけの存在感が自然に感じました。
また、アンコールで聴いた「G線上のアリア」は、初めてこの曲をいいものだと感じました。少し飽きていたドイツ音楽の良さを再確認できたコンサート、聴きに来てよかったです。

- シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
- ブラームス/交響曲 第1番 ハ短調 作品68
- 指揮:ダーヴィト・アフカム
- ピアノ:マルティン・ヘルムヒェン