呉市立美術館で開催された「こうの史代漫画原画展」という展覧会を見て来ました。ひょんな事から知った漫画家さんですが、こちらの美術館に多くの原画を寄贈されているとのことで、なにかイベントをされる際に見に来たいと思っていました。最終日ということもあってか、多くの方が訪れていました。特に、義務教育の世代が見に来ていたのも特徴的だったように思います。
漫画の原画として描かれるものは、実際に製品となった際に劣化が少ないなというのが初めの感想でした。これまで絵本の原画展などを見ると、原画からの劣化具合が気になっていたのですが、漫画はそういった劣化ができるだけ起きにくいようになっているのでしょうか。また、作者が書き込んでいるコメントも見ることができましたが、言葉から性格が感じられるような内容でした。こういうものは原画展でしか見られませんし、作者を知ることができた気がして嬉しくなります。
また、すぐ横にある「入船山記念館」へも寄ってみました。「呉観光ボランティアの会」のガイドさんが案内してくださったのですが、このガイドがなければ全く理解できず、ただ散歩をして終わったと思います。海軍の根拠地である「鎮守府」として、呉は大変に大きな存在だったことや、どうしてこの地が選ばれたのかなど詳しく話してくださいますし、こちらの疑問にも的確に答えていただきました。知りたいことをすぐに聞けるというのは、観光地を魅力的に見せるのに大切な要素ですね。