JMSアステールプラザで開催された「HIROSHIMA HAPPY NEW EAR 34 尾崎未空ピアノリサイタル 未知なるピアノ音楽を求めて」を聴きにいきました。このコンサートシリーズでは以前にもあった、ピアノをぐるっと取り囲む様な客席の配置のおかげで、ピアノの低音側から演奏を聴くという珍しい体験をさせていただきました。近い距離で聴ける現代音楽は、細かな響きの変化やピアノ自体の共鳴まで聴こえてきて、とても楽しい時間でした。
タイミングよく大江 健三郎『「雨の木」を聴く女たち』を読んでいる時に、この話が元となり作曲された武満 徹「雨の樹」を聴くことができ、小説の持つ静けさと作品の響きがリンクして、これまでに聴いた「雨の樹」とは全く重さの違う曲に聴こえました。演奏が確実で音が綺麗というのはもちろんなのですが、曲を再解釈している感じが伝わってくるような演奏でした。まだまだ色々な演奏を聴いてみたいピアニストです。
- ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 Op.13 「悲愴」
- 武満 徹:雨の樹 素描 II-オリヴィエ・メシアンの追憶に-
- 三浦 則子:クリスタルの深淵
- 細川 俊夫:エチュードIV -綾取り、2つの手による魔法(呪術)、3つの線-
- 陳 銀淑(チン・ウンスク):第5曲 トッカータ〜大井浩明のために
- 神山 奈々:『織られた都市』~プリペアドピアノのための~
- ドビュッシー:「版画」(1.塔 2.グラナダの夕べ 3.雨の庭)
- ストヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章