広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「第406回被爆75年特別定期演奏会」を聴きに行きました。今回はウラディミール・フェドセーエフ氏が指揮をするとのことで、COVID-19の影響から来日できず開催されないかと思っていましたが、入国して2週間の待機をしつつ来日されたとの事で聴くことが出来ました。88歳という年齢で、この時期にこのコンサートの為だけに来日されたらしいので、すごい情熱です。5年前にチャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラを指揮されている演奏を聴き衝撃を受け、今回もぜひ聴きたいと思っていた演奏会でした。
良い席のチケットを頂いたのでジックリと聴くことができたのですが、圧倒的な音量の金管・打楽器群や、ベタっとしていたり弱音表現の上手な弦楽器が昔のロシアオケを思わせる音を作っていて、明らかにいつものオケとは違っていました。いつもと違うからかちょっとしたスリルが有ったり、帰ってからスコアを見返した箇所も多く、なかなかに刺激的なコンサート。まだまだ消化できていませんが、あれはどういう意味があったのだろうかなど、後から考えることができるのは良いコンサートだったのだろうなと感じます。