広島国際会議場フェニックスホールで行われた「音楽の花束<春>~広響名曲コンサート~」を見てきました。フルーティストの 高木綾子 氏がコンチェルトを演奏し、その後の曲目ではオケの中に入って演奏するというフルート尽くしのプログラム。アンコールまでフルートメインだったので、ソリストには過酷な内容でした。昨年からCOVID-19の影響で延期されており、ソリストが変更になってようやく開催されたこの公演。これだけは中止にならないで欲しいと思っていたので、10ヶ月遅れとなりましたが開催されただけでもありがたかったです。
タイトル通り、ステージには花が飾られて華やかな雰囲気でしたし、プログラムも明るめな音のものでした。
フルートのコンチェルトはあまり演奏されないので、フルートを始めてからは初めて聴くことが出来ました。あまり音が大きくないフルートにこのホールはキツいのではないかと思い、響きを気にせず聴ける前の方の席を取っていたおかげでオーケストラに隠れそうな細かなところも全て聴くことができました。世界で一番有名なフルートのコンチェルトと、フルートのソロが活躍する2曲という、フルート奏者必聴のプログラムはどの曲も趣が違っていましたし、フルートを浮き立たせたり、他の楽器でサポートしたりと、色々なソロの目立たせ方があるのだなと楽しみながら聴くことが出来ました。
- 指揮:沼尻竜典
- フルート:高木綾子
- モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲K.620
- モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調K.314(285d)
- ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
- ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲(合唱なし)