シンフォニア岩国で行われた「オーケストラ・アンサンブル金沢 ニューイヤー・コンサート」を聴きにいきました。プロの室内オーケストラを聴くのは久しぶりでしたが、弦楽器も最小限の編成なのでそれぞれの音がよく聞こえましたし、なによりも弱音がとても美しい。ニューイヤー・コンサートに相応しいチャイコフスキーでも、ソリストとの掛け合いが気持ち良く、時間が短く感じました。
最も面白かったのは期待していなかったリゲティ。以前に録音を聴いた時はリゲティらしくないと思っていたのですが、実際に聴くと楽器の使い方が面白く、これまで聴いたことのないような響きをたくさん聴くことができました。この響きはなんだろうと思って見てみると、弦楽器の裏に薄く木管を被せていたり、面白い音を探しているような気分でした。
ニューイヤーコンサートから綺麗な音を聴くことができ、幸先のいいスタートになりました。
- 指揮:川瀬賢太郎
- チェロ:宮田大
- リゲティ ルーマニア協奏曲(1951)
- チャイコフスキー ロココ風の主題による変奏曲 作品33
- ベートーヴェン 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93