大江 健三郎『「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち』を読みました。雨の木から連想される短編をまとめた連作小説集ですが、初めの『頭のいい「雨の木」』が武満 徹「雨の樹」の発想の元になっており、2つ目の『「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち』がその音楽を聴いて書かれたものとなっています。ちょうどこの本を読んでいる期間に、武満 徹「雨の樹 素描 II-オリヴィエ・メシアンの追憶に-」を聞く機会があり、本から受けていた落ちるイメージが補完される感覚がありました。
また、物語の舞台はハワイになっており、昨年ちょうど訪れて見たモンキーポッドを思い出しながら読み進めることができ、文学と音楽、そして体験までを一体に楽しむことができました。ちょうど良いタイミングに読むことができたかと思います。また、読むタイミングが違えば印象の変わりそうな本でした、改めてゆっくり読んでみたいと思います。