小林 秀雄、岡 潔「人間の建設」を読みました。1,965年の対談が収録された対談本。収録時の年齢がお二人とも60歳を超えており、もう余裕がある状態で雑談をしているという印象でした。それでも他分野の学者が、音楽や美術、哲学などに触れながら、自分の意見を述べているというのは現代では考えにくく、今から60年前の文化人がどのようなところに興味を持ち、どの程度の話ができるのかということが分かる内容でした。
軽く話されている芸術などについては同意できない内容も多くあるのですが、ご自身の専門に近いお話を読んでいると、どう人間が作られていくと考えているのか興味を惹かれます。当時と比べあまりに専門性の上がっている現代でも、同じような考え方ができるといいのですが、全ての余裕がないのでしょうね。

人間の建設 (新潮文庫)