広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「第428回定期演奏会」を聴きに行きました。プログラムは生誕150年になるラフマニノフの協奏曲と交響曲の、両方とも3番。自作自演の音源が残っている作曲家が生誕150年になる時代なのですね、もう少し最近の人だと思っていたので、意外な感じがしました。20年以上前に好きでよく聴いていた曲でしたし、ソリストもずっと聴きたいと思っていた方でしたので、とても楽しみにしていました。同じように楽しみにしていた方が多かったのか、久し振りに多くのお客さんが入っているホールを見ました。
じっくりとした音楽作りで、全楽章を通して1つの曲だと強く感じた演奏。ピアノも指揮も気を衒わず、しっかりと練っていく姿が印象的でした。それだけにソロとオーケストラのテンションが違い、ズレが気になって集中できなかったことが残念でした。冷静なオケと盛り上がっていくソロの対比かなとも考えたのですが、それにしても、もう少しソリストに寄り添っても良かったのではないかと感じてしまいました。
- 指揮:秋山和慶
- ピアノ:三浦謙司
- ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
- ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調作品44