AUDITORIUM DE LYONで行われたSpiritoのコンサートを聴きに行きました。合唱がメインでダンスなども演出に加わるというコンサートで、ここまで演出が付けられた合唱のコンサートは初めて見ました。
前半は綺麗な響きのルネサンス作品でしたが、あまり音程の無い現代音楽のパフォーマンスを挟んで、音のぶつかる現代的な作品を演奏するという流れが、とてもスムーズでした。また、曲間も配置換えを含めてダンスで上手に繋ぐことで、全体の流れを止めない演奏会になっており、よく考えられたプログラミングだなと感じました。あまり親しみのないルネサンスの作品も、こういった演出の中で演奏されると、少し現代的に聞こえ、親しみがあるような気がしてきます。
平日の19:30から始まる、ルネサンスと現代音楽という両極端な合唱のコンサートですが、客席の8割くらいが埋まるほどの人出があり驚きました。また、客層が全体的に若かったことも印象的でした。日本のクラシックコンサートの客層とは全く違い、意欲的な選曲ができそうな雰囲気は羨ましいです。
- Thomas Tallis (1505-1585) Spem in alium
- Johannes Ockeghem (1420-1497) Deo Gratias
- Josquin des Prés (1450-1521) Qui habitat
- Thierry De Mey (1956-) Pièces de gestes
- Thierry De Mey (1956-) Quarante
- Spirito (35 chanteurs)
- Ensemble Alkymia (5 chanteurs) – prép. Mariana Delgadillo Espinoza
- Henri-Charles Caget Préparation de Pièces de gestes
- Noémie Ettlin Danse
- Thomas Guerry Chorégraphie
- Nicolas Charpail Création lumières
- Nicole Corti Direction