山口県立美術館で開催された「歌川国芳展-奇才絵師の魔力」という展覧会を見に行きました。前期と後期で展示内容が大きく変わるので、肉筆画の「水を呑む大蛇」が展示される後期まで訪れるのを待っていました。浮世絵ですし、あまり人はいないだろうと思っていましたが、この美術館では珍しいほど人が入っており、もう少しゆっくり見たいと思うほどでした。
歌川国芳の版画はいつ見ても、日本のアニメに大きな影響を与えたのだろうということが分かりますし、鮮やかな色の影響もあってか、見方によってはアメコミのようだと感じる作品もありました。職人的な版画に比べると肉筆画は地味ですが、皮膚がゾワっとするような淡さを感じました。