スチュワートやハイダーには、クマ以外にも多くの野生動物が生息しており、その中でも最も見たかったのはビーバーでした。ダムやロッジを作り、団扇のような尻尾を持つ面白い動物として知っていましたが、日本にはいない動物なのでなかなか見る機会もありません。特に野生のビーバーはあまりいないので、ぜひ見たいと思っていました。「Fish Creek Wildlife Observation Site」のレンジャーに聞くと、少し下流にビーバー・ロッジがあり、そこにいるというので探していると見つけることができました。
なかなかビーバーを見つけられなかったのは、ビーバー・ロッジの大きさを誤解していたから。木の横にあるのがビーバー・ロッジなのですが、予想の10倍程度は大きくて、初めはロッジだと気付いていませんでした。ビーバーを見たという人と話していると「ロッジが大きかった」という話になり、大きさを誤解していたと気付きました。こんなに大きなロッジやダムを作っていたら、自然破壊になるというのも納得できる気がしました。
イーグルもカラスよりたくさん飛んでおり、クマが食べ残した鮭などを食べていました。今年はイーグルも例年より多かったらしく、動物を見るには当たり年だったようです。籔が訪れた時は晴天が続き、北緯56度という緯度の高さにも関わらず気温が30度近くまで上がる、以上に暑い期間でした。こういった天候も動物の活性に影響したのでしょうか。地元の人も夏は曇りや雨の日が多いと話していましたが、そのような雰囲気は全く感じませんでした。
河にはたくさんの鮭がおり、縄張り争いをしていたり、滝を超えていく姿を見ることができました。思っていたより鮭のサイズが大きく、かなり水量のある河も、これなら遡れるのだなと納得のサイズでした。空港のあるTerraceでも多くの人が釣りをしているのを見ましたが、確かにこのサイズの魚が釣れたら楽しそうです。
この場所は「Meziadin Fish Ladder」と呼ばれ、ファースト・ネイションズが鮭の漁をする重要な場所となっており、実際に訪れた際にも漁が行われていました。この場所にもブラウンベアが姿を見せるとのことで、もしかして遡上する鮭を捕まえるシーンが見られるかと思ったのですが、この日は残念ながら見ることができませんでした。
期待していたのに見られなかったのは、ラッコやシャチなど海の生き物でした。港のあるPortland Canalはアメリカ大陸最北に位置する凍らない港らしく、深い渓谷になっていて独特な雰囲気がありました。この場所でもラッコなどの生き物が見られることがあるようですが、何度か訪れても鳥以外の生き物を見ることはできませんでした。少し残念なので、またこのような生き物が見れる場所へ行ってみたくなりました。代わりにたくさん見ることができたのはリス、ホテルや道路などどこにでもおり、北米らしさを感じました。
もっと時間があればさらに多くの生き物を見ることができるとは思いますが、もう少し長い期間この場所に滞在すると退屈に感じてしまいそうな気がします。とても綺麗で楽しい場所ですが、籔は長くても1週間程度が限度でしょうか。






