今回の旅行の目的地はアラスカのHyderにある「Fish Creek Wildlife Observation Site」という野生動物観測所を訪れることでした。野生のブラウンベアを見る場所としてはアラスカのカトマイ国立公園が最も有名なのですが、費用も時間もあまりに必要になるため、この「Fish Creek Wildlife Observation Site」を代わりに選択する人が多いようです。籔が話したアメリカ人の家族も、カトマイ国立公園までは行けず、この場所を訪れたと話していました。
2026年7月に洪水によって観測所の一部が崩れ、下の写真に写っている範囲に全ての観測者が集まっています。それでも人が多いと感じることはなく、ゆったりとブラウンベアが来るのを待つことができました。また、狭い範囲に人が集まっているので、何度も同じ人と会っている内に仲良くなりやすいという、良い面もありました。
ブラウンベアが見やすい時間は朝と夕方が多いらしく、籔は毎日朝と夕方の6時に1〜2時間ずつ訪れていましたが、毎回ブラウンベアを見ることができました。入口に手書きでここ数日のクマ履歴が掲示されているので、それを見て、レンジャーにここ最近の傾向を聞くことが確実かもしれません。この場所にはアメリカクロクマとブラウンベアの両方が来るらしいですが、ブラウンベアがいる時はアメリカクロクマが近付いてこないそうです。
この場所ではクマが鮭や木の実を食べる姿を近くで見ることができ、その大きさはとても圧倒的でした。色々な方角から現れるので、ワクワク待っている時間も楽しいですし、適度に影もあって待ちやすい場所でした。幸運だったのは蚊のような刺す虫がいなかったこと。きっと蚊が多いだろうと予想していましたが、その予想は裏切られハエのような飛ぶ回る虫がそれなりにいるだけでした。街中にもその様な虫はいませんでしたし、訪れるタイミングが良かったのかもしれません。
付近には洪水で流されたと思われる木や木の根などがまだ散乱しており、少し異様な光景になっていました。こんなに大きな木が流されるというのはとても大きな洪水だったのでしょう。後ろの川にはビーバーのロッジがあった様ですが、それも随分と下流に移動してしまったようでした。
流された遊歩道は下流に残骸が流れていましたが、またクマが出ない時期に修復されていくのかなと想像します。洪水が起こって、この場所を訪れることすらできないかと思っていましたが、短期間でここまで修復し、鮭をはじめとした野生動物が戻って来れるようにしてくれたことは、すごいスピード感です。レンジャーによると昨年よりもクマが多いとのことで、自然災害もマイナスにだけ働くとは限らないようです。




