JMSアステールプラザで開催されたひろしまオペラルネッサンスのG.ヴェルディ「ファルスタッフ」を観て来ました。ひろしまオペラルネッサンスの公演はこれで4作品目ですが、これまでで最も完成度が高くて聴き入ってしまいました。演出の押し出しが強くなく、台本が持つ魅力をシンプルに表現されているように感じましたし、それぞれの聴かせどころも素晴らしかったです。
物語を貫く「すべては冗談」という言葉ですが、これを最も感じたのは最後にフーガが出てきたことでしょうか。ヴェルディといえば、少し暗く分かりやすいメロディで押し切るイメージがありましたが、まさか最後のオペラの最後の瞬間にフーガを用いるとは驚きました。これも冗談なのか、違うことをしてみたかったのか分かりませんが、最晩年にこのような作品を書けるという柔軟性こそがヴェルディの真の凄さなのかと感じました。
