救護

 昨日は「TDS(UTMB)」を走ってきました。結果は56km地点の「Fort de la Platte」で救助のお手伝いの為にレースを放棄し、66.4km地点まで体調の悪い人に付いて歩いて終了しました。レースレポートはまた別に書くとして、56km地点で起こった事をサラッとまとめておこうと思います。

 56km地点の「Fort de la Platte」はこのレースで一番の山場だと考えていた場所で、ここさえ制限時間に引っ掛からなければ、後は全く問題無いだろうと思っていました。ここへの登りで熱中症のような症状は出ていましたが、動けていましたし、夜になって日差しが無くなったのでまた体も動くようになっていました。
 エイドの責任者の人とこれからのコース状況や気温の高さについて無駄話をして休憩していると、今回お手伝いをする事になった日本人が到着してきました。明らかに体調が悪そうなのですが、言葉が通じなくて運営側もどうしたら良いかわからない感じで、直前まで話をしていた籔に通訳をしてくれないかという話になりました。

 運営にもメディカルの人がおり、とりあえず患者を寝かせて保温をした後に、心拍数、血圧、血糖値、血中酸素濃度、体温を測定して体調を把握。意識レベルをチェックする為に日付など簡単な質問をしました。バイタルチェック後は無線でどこかと交信をしながらだったのですが、これはフランス語だったので内容が分からず。
 この関門から先は少しテクニカルなトレイルで、落ちたら大怪我をしそうなポイントでしたし、混乱しているという判断を運営が下したようで、ヘリコプターで麓まで下ろす事に決まりました。ヘリコプターを呼ぶという決断をするまでの時間が短いのは、長年続いている大きな大会だからでしょうか?ただ、夜間はヘリコプターが飛ばないので、プレハブのような所で待機し、朝になってから再度ヘリコプターで下ろすか、回復して自分で動けそうか判断するとの事で、これを患者に伝えて籔のお仕事は終了。もしかして籔もヘリコプターで下山できるかとワクワクでしたが、他の仕事も頼まれてしまい、あえなく自分で下山する事に。

 もうこれらの作業をしている間に次の制限時間をクリアする事は難しくなっており、ここで籔のレースは終了。前述とは違う日本人で、体調が悪そうな人が少し前に下山を始めたので、追いついて一緒に下山してくれとの事で、追いついて66.4km地点の「Fort de la Platte」まで一緒に歩いて向かいました。大きなエイドステーションだったので楽しみにしていたのですが、到着した時にはすでに撤収が始まっていました。

 通訳をしている間に話をしていると、日本人は言葉が伝わらない人が多く、困る事が多いようでした。何にでも「Yes」や「OK」を使うので、本当に伝わっているのか分からないとも。簡単な単語なので籔もつい口から出てしまいますが、気を付けなければ。
 「UTMB」では日本人が5番目に多く出場しており、確かにちらほらと日本人の姿を見かけました。それでも圧倒的に少数派なのは変わりません。やはり日本以外で走るときは、体調やコースなど、走る事に関する最低限の言葉は身に付けて来なければならないだろうと思います。「UTMB」だと英語・フランス語・イタリア語のどれかでしょうか。何か起こった時に言語も身を守る道具の一つだという事を実感しました。来年は中国の奥地へレースに行きたいので、中国語を少しは学ばないといけないかな。

山口県柳井市在住。
トライアスロン、トレイルラン、スキー、旅行、打楽器を楽しんでおり、現在のメインはトライアスロンとトレイルラン。柳井は海も山もあり自然が一杯なので、アウトドアスポーツには最高の環境です。
最近は海外のレースに旅行がてら参加しています。トレイルランもトライアスロンも通常の旅行では行かないような場所を訪れますし、なかなか見られない景色を見ることが出来ています。

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2016 TDS(Sur les Traces des Ducs de Savoie)
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コメント

  1. veisy より:

    藪様
    お疲れ様でした。
    まずは藪さん自身に大きなトラブルやケガが無くてよかったです。
    過酷なレース、しかも海外という言葉も通じない状況で、完走することの難しさがヒシヒシと伝わってきます。
    今回のように救護活動の援助をするという経験も、藪さんのように、将来的にいろいろな大会をプロデュースされるであろう方にとっては、貴重な体験だったのではないかと思います。
    とりあえずはゆっくりと休養をとって、次の戦いを頑張って下さい!!

    • 籔 より:

      ありがとうございます。
      救援活動などをしていても、余裕を持って完走できるように走力を付けておかなければと反省です。もう1〜2時間速く走れておればと思いますが、次に活かします!
      救援活動自体はとても貴重な体験で、運営者側の気持ちでとても参考になりました。また次の大会に向け、しっかり走り込んでいこうと思います。

  2. nagoyadragons より:

    救護お疲れ様です。ご自分がエントラントであるのにレースより救護を優先されたことに尊敬します。私は多分レース優先の行動にでたように思います。気を付けて山口までお帰り下さい。

    • 籔 より:

      何とか山口まで戻ってきました。
      本当は救護後にレースへ復帰できれば良かったのですが、ゆっくり進んでいたのでそうもいきませんでした。次回はもう少し余裕を持っておかなければと反省です。