広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の『広島交響楽団 被爆80周年 2025「平和の夕べ」コンサート ダニール・トリフォノフとともに』を聴きに行きました。当初、ソリストは「マリア・ジョアン・ピリス」の予定で、籔もそのソロを聴きに来る予定でしたが、体調不良のためにソリストが変更となってしまいました。この為にキャンセルした人も多かったのか、客席は少し寂しく感じました。
ラフマニノフとマーラーというプログラムで、平和的な要素はマーラー4楽章の歌詞にあるかと薄く感じる程度ですが、こうやって色々と考えながら音楽を聴くことができているということそのものが、平和なのだろうと思います。
演奏とは違うかもしれませんが、初めて生で音を聴いたFAZIOLIの音色が衝撃的でした。色々なコンクールの映像でも、キラキラした音色を気に入っていましたが、実際に音を聴くと思っていた以上に刺激のある音でした。3楽章初めのカデンツも本当の鐘のように聞こえましたし、全ての音域で弦が震えているということが伝わってくるような音で、ピアノも弦楽器の一つだったということを思い出しました。ピアニストのテクニックがどこまで影響しているのか、他の奏者が演奏しているものも聴いてみたいと思います。

- 指揮:クリスティアン・アルミンク
- ピアノ:ダニール・トリフォノフ
- ソプラノ:石橋栄実
- ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
- マーラー:交響曲第4番ト長調