広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「第408回定期演奏会」を聴きに行きました。今回はとにかくストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」が目的、フルートが大活躍しますし、ピアノ・ハープ・チェレスタと好きな楽器が効果的に使われているので、中止にならないことを祈っていました。
他の曲がマニアックなことも影響しているのかお客さんはかなり少なく、いつもはすぐに満車になる会場前の駐車場に車を駐められた程でした。見た感じ、定員の5分の1くらいでしょうか、この人数の為に演奏会を開催してくださるというのが有難いです。
それぞれの楽器が自分の仕事をこなしている内に凄い響きが作られているという印象で、楽器の特性をよく考えて作曲されているのだろうなと伝わってくる演奏。ピッコロがフルートの様な音を出していたり、ホロホロした音を出すフルートだったり、フルートの演奏だけでも刺激的な演奏会でした。
- 指揮:下野竜也
- チェロ:マーティン・スタンツェライト
- ピアノ:野田清隆
- 芥川也寸志:弦楽のためのトリプティーク
- フリードリヒ・グルダ:チェロとブラス・オーケストラのための協奏曲
- ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトリューシカ」(1947年版)