不思議な違和感

 広島国際会議場フェニックスホールで行われた「音楽の花束 ~広響名曲コンサート~ 春」を聞きに行きました。ソロの演奏を聴きとても気に入ったピアニストさんでしたし、曲もこの時代では最も好きなピアノ協奏曲でしたので、どうしても聴きたいコンサートでした。直前にCovid-19関係で出演者が変わりそうだったり、中止になるかもとドキドキしましたが、無事に開催されて幸運でした。タイトル通りに舞台上は華やかに。

 協奏曲はオケとソロが合わすのは難しいのだなということを再確認しました。練習時間が短かったのかなという感じで、違和感を感じるところがちょこちょこ。音が薄くなるオケも難しそうでしたし、ピアノも周りの音がある中で自由に弾くことは難しいのかなと感じました。それでも協奏曲はソロを中心に色々な音が組み合わされ、面白い音がたくさん聴けるので聴いていて楽しいです。

 交響曲は初めて聴く曲でしたが、細かな要素が組み合わさっていく感じが、少し長いミステリィを読んでいる様な感覚に似ていました。全楽章を通して同じような重さがあり、同じ雰囲気で全楽章が進んでいくというのは新しい感覚。メジャーなロマン派でも、まだまだ聞いたことのない曲が多いです。

  • 指揮:黒岩英臣
  • ピアノ:北村朋幹
  • ブラームス:悲劇的序曲作品81
  • シューマン:ピアノ協奏曲イ短調作品54
  • シューマン:交響曲第2番ハ長調作品61

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本州の端っこ在住。 長閑な非都市部でフルート、ピアノ、作曲を勉強中。競技でパワーリフティングにも取り組んでいます。色々としているおかげで、常に新しい課題だらけ。飽きる暇もなく、楽しめています。