広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「特別定期演奏会 平和音楽大使 マルタ・アルゲリッチを迎えて」を聴きに行きました。当日は大雨が降り、近くの駐車場は早々になくなるだろうと予想し、かなり早めに現地入りしてご飯を食べて待っていました。チケットが完売し、このホールがほぼ満席になっている状態を見るのは初めてかもしれません。
演奏は当然に上手ですし、遠くの席でも音の多彩さがよく分かりましたが、最も驚いたのはオーケストラの音まで変えてしまう、そのパワーでした。登場した時の拍手もこれまで聞いたことのない音量で、こういった観客の期待感もオーケストラに影響を与えているとは思います。ただ、ソリスト自身も煽ったり支えたり、オーケストラの音を引き出すために動いていることがよく分かりました。
また、アレクサンドル・ゴノボリン「弦楽のためのアダージョ」も和声の進行がとても綺麗な曲で、楽譜を見ながらもう一度聴いてみたいと思いました。まだまだ聴いたことのない、良い曲がたくさんあります。
- 指揮:クリスティアン・アルミンク
- ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
- アレクサンドル・ゴノボリン:弦楽のためのアダージョ(日本初演)
- マーラー:交響曲第10番嬰ヘ長調「アダージョ」
- プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調作品26