広島文化学園HBGホールで行われた広島交響楽団の「第441回プレミアム定期演奏会」を聴きに行きました。今年に入ってから、聴きに行けるものは特別定期演奏会だったり、プレミアム定期演奏会だったりと、なにかしら名前の付いた演奏会ばかり。前回のアルゲリッチに続き、今回はクレーメルと、大御所中の大御所がソリストとして来ていたので、仕方ありませんね。
ギドン・クレーメルのヴァイオリンはとにかく音色が多彩ですし、弱音からしっかりと惹きつける演奏でした。長い時間をかけて演奏活動を続けてきたからこそ、できる演奏というものがあるなと強く感じました。そういう演奏だったということもあるでしょうが、元々のチェロ協奏曲とは全く違う曲のように感じる、面白い体験でした。
また、指揮者の大切さを実感したコンサートでもありました。全体的にオケは鳴っているのですが、常に同じような響き方に聞こえ、もう少し変化が大きければ良いのにと感じました。自分の演奏に生かしていこうと思います。
- 指揮:徳永二男
- ヴァイオリン:ギドン・クレーメル
- ブラームス:大学祝典序曲ハ短調作品80
- シューマン:チェロ協奏曲イ短調作品129(ヴァイオリン版)
- ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90