Centre Pompidouで開催中の「Brancusi」という展覧会を見に行きました。作家の名前が冠されたこの大規模なブランクーシ回顧展には、120点以上の彫刻が展示されており、一通り見て回るだけでも大変なほどの展示量でした。これだけの展示が可能なのも、ポンピドゥー・センター自体が多くの作品を所蔵しているためであり、ここでしか開けない展覧会だと感じました。
会期終了の前日遅い時間になんとか訪れることができましたが、少し無理をしてでも訪れて良かった展覧会でした。パリの美術館は遅くまで空いているので、助かります。
どんな要素を残して、どんな素材で表現されているかということだけでなく、そもそも表現とは何だっただろうかと考えさせられる展示が続き、とても短い時間で見て回ることは不可能な展示でした。色々な要素は取り入られているのですが、非常に独特な彫刻作品は刺激的です。日本でもちょうど回顧展が開催されていますが、この作品群を日本へ持って来られれば良いのにと感じました。
ポンピドゥー・センターはこの秋から改修工事に入り5年間休館するため、ギリギリのタイミングで訪れることができました。ただ、工事はすでに始まっているのか、幕が張られて寂しい外観になっていました。
4階、5階に渡る広い常設展も見て回りましたが、展示されている収蔵作品だけで、いくつも展覧会が開催できる量でした。とても全てをじっくり見ることはできず、興味のありそうなものだけをサラッと見て回っている間に閉館時間となってしまいました。ここだけで何日も過ごせそうで、現代美術好きにはたまらない施設です。