エリザベト音楽大学のザビエルホールで開催された「KCM Concert in Hiroshima フィリップ・トーンドゥル」を聴きに行きました。オーボエのリサイタルを聴くのは本当に久しぶりで、オーボエのリサイタルってこういう雰囲気だったよなと思い出すところから始まりました。独特な音色で音が立つので、ピアノに音量で負けるということは心配しなくてもいいですが、逆に音を溶け込ませるということは難しく、曲を作る方法も他の木管楽器とは全く違うなと感じました。

色々な音を出されようとしていることがよく伝わってきて、プーランクやサンカンではとても良い効果を出していた気がしますが、シューマンではやり過ぎに感じてしまう気もしました。それでもとても心地いい音色で、じっくりと音楽を楽しむことができました。こういうリサイタルこそ、もう少し色々な人に聴いてもらえればと思いますが、普段オーケストラ等を聴きにきている人達とは、全く客層が違うのでしょうね。

- オーボエ:フィリップ・トーンドゥル
- ピアノ:上野 絵理子
- サン=サーンス:オーボエとピアノのためのソナタ op.166
- クララ・シューマン:ロマンス op.22 (オリジナル=ヴァイオリンとピアノによる)
- ロベルト・シューマン:アダージョとアレグロ op.70 (オリジナル=ホルンとピアノによる)
- プーランク:オーボエとピアノのためのソナタ FP185
- ドラニシビオヴァ:オーボエとピアノのためのポエム
- ロベルト・シューマン:5つの民謡風小品集より 第2曲・第4曲
- サンカン:オーボエとピアノのためのソナチネ