山口県立美術館で開催中の「奇才 ─江戸絵画の冒険者たち─」という展覧会を見に行きました。「奇」という王道から外れているものに注目された今回の展覧会は、新しいものや変わったものが好きなのでとても期待していました。色々な人の作品が展示されていたのですが、気に入ったのは2つ。
1つは片山楊谷「猛虎図屏風」、多くの線で書かれた虎が独特の存在感を出していて、柔らかく身が引き締まります。これまであまり知らなかったのですが、鳥取県立博物館に他の作品も所蔵されている様なので、近くですし見に行かねば。もう1つは高井鴻山「妖怪図」、どこか可愛らしくも感じる妖怪達なのですが、構図も含めて見ているとスッと寒さを感じるような雰囲気が気に入りました。こちらは長野に記念館があるのですが、なかなか行く機会の無さそうな場所でした。山口県から長野って、とても遠い場所なのです。
5月末に同美術館を訪れた時はCOVID-19対策の初期で、整理券を受け取ったりと沢山のステップがあり、観覧中も騒がしく、全くスムーズな感じがしなかったのですが、今回の展覧会では事前にWEBで観覧時間の予約とチケット代の決済ができ、入場も30分間の枠であればいつでも大丈夫だったのでスムーズでした。観覧者数も管理されていて空いていますし、平時に戻ってもこの方法を続けて欲しいと思うほどです。