JMSアステールプラザで行われた「HIROSHIMA HAPPY NEW EAR 28 音楽の深淵を求めて」を見てきました。内容は 北村朋幹 氏のピアノリサイタルだったので、前回ピアノソロを聴いてから1年以上という久しぶりのコンサート。ピアノをぐるっと取り囲む様に客席を配置し、当たり前のコンサートとは全く違う会場作りがされていました。かなり長時間のコンサートだったのですが、この配置のおかげで手元もしっかり見ることができ、ずっと興味深く聴くことができました。
演奏はとにかく音楽を大切にしていて、途中からピアノを聴いているというより、上質な音楽を聴いているとしか思えませんでした。音楽に必要なことは全て実行しているという演奏で、ここ数年聴いた中で最も刺激的でした。どうすればここまでの演奏ができる様になるのか、まだ全く遠いですが、少しでも追いつけるように頑張っていきたいです。
それにしても、演奏された曲全てが聴けて良かったとコンサートは久しぶり。特にシューマン「精霊の主題による変奏曲」は、ふわっと包まれているような印象で引き込まれました。ぜひ、もう一度聞きたいです。
- 細川俊夫作曲 メロディアII
- 武満徹作曲 遮られない休息
- ブラームス作曲 4つのバラード Op.10
- 細川俊夫作曲 エチュードI-VI
- シューマン作曲 精霊の主題による変奏曲