小さな頃以来、もう何年振りか分からないほど久しぶりでしたが、ピアノの発表会に出させていただきました。会場は周東町の「パストラルホール」、このホールでは初めてピアノを弾かせていただいたのですが、リハーサルなども含めて20分程度は音を出させていただき、教会の様にも感じる響きが心地良くて、更にホールを気に入りました。
スタインウェイ「D274」も軽すぎず重すぎず、ちょうど弾きやすく安心できる感じでしたし、音もよく出ていて素敵でした。ある程度、しっかりと弾かれているのかなと想像できる感じで良いですね。
メンデルスゾーン「無言歌集 狩の歌」を弾かせていただきましたが、演奏はなんとか止まらず最後までたどり着いたという感じで、なかなか満足いくものではありませんでした。心配していたところが上手くいったと思ったら、普段全く気にしていなかったところで躓くという、よくある崩れていく状況。
いくつか上手く持っていけた進行があり、約3ヶ月半練習してきて良かったと救われた感じでしょうか。これまで演奏したことのなかった、和音主体で進んでいくメンデルスゾーンの曲は、盛り上がっていく勢いが凄くて楽しく演奏することができました。
今回はピアノだけでなく、フルートも先生の伴奏で演奏させていただきました。一度演奏してみたかった J.Ibert「Aria」を選んだのですが、曲のほとんどがフルートでは音の出しにくい低音域を使用しており、フルコン相手ではかなり大変でした。
練習でも感じていましたが、実際にホールで演奏すると、あえてこういう音を選択しているのだと実感することができました。やはり響く場所で演奏することは大切ですね。
ピアノもフルートも、本番以外でリラックスして演奏する機会を作っていただけた事が、とても貴重な時間でした。良い響きの場所で練習できる機会がもう少し作れると良いのですが。