JMSアステールプラザ大ホールで行われた「第2回ひろしま国際指揮者コンクール」の本選を聴きに行きました。3名のファイナリストが同じ2曲を指揮するコンクールなので、休憩を挟みながら同じプログラムを3回聴くことになります。違いが分かりやすいように審査員に近い席を取り、じっくり聴ける体制を作りました。
スコアも見ていない状態で籔に違いが分かるだろうかと不安でしたが、優勝したShen Yiwenの演奏が始まると、かなり早い段階で間違いなく優勝だと確信するほど、圧倒的な違いを感じました。必要な音が聞こえてきて、音楽的に無理がないというだけで、こういう主張があるのかなと想像しながら聴くことができ、音楽を聴く楽しみが大きくなります。
課題曲になっている細川俊夫「昇華 チェロとオーケストラのための」は、数年前に広島交響楽団の演奏を聴きに来たいと思っていましたが、予定が合わずに聴くことができなかった曲でした。同じ現代曲を3回聴くことができ、聴く毎に気付くことが増えてくるというのも面白い経験でした。
- 細川俊夫:昇華 チェロとオーケストラのための
- ラヴェル:ダフニスとクロエ第二組曲
- Zou Jiahung
- Song Min Gyu
- Shen Yiwen
- チェロ:上村文乃