アステールプラザの能舞台で行われた細川俊夫作曲のオペラ「松風」を観てきました。いつも楽しみにしている「Hiroshima Happy New Ear」という現代音楽シリーズの一環として行われた「Hiroshima Happy New Ear OperaⅣ 松風」、能やオペラという言葉に誘われて来る人が多いのか、いつもに増して平均年齢は高め。客席はほぼ満席になっていました。
あらすじや細川俊夫の作品ということでフルート大活躍かなと予想していた通り、最初の風の音から効果的に使われていて大変に印象的でした。音楽や歌の効果はもちろんですが、簡素な舞台が役者を引き立てて、霊の狂気さをよく引き出していたなと、物語が進むに連れて話に引き込まれました。途中からはフルートを見ることを忘れて、いつの間にか物語に集中していた程です。途中で休憩も入らない1幕のシンプルなオペラだったので、余計に集中して見ることが出来たかなと思いますが、これまで観た中では圧倒的に好きなオペラでした。バタバタと忙しい時期でしたが、観に行って正解でした。