エリザベト音楽大学のザビエルホールでおこなわれた「ボリス・ペトルシャンスキー ピアノリサイタル」を聴きに行きました。チャイコフスキーコンクールの審査委員もしており、その時に話されていた講評がとても良かったので、どんな演奏をされるのか楽しみにしていたコンサート。
前半はハイドン、シューベルトと古典が続いたのですが、姿勢や指使いにも拘りが見えて、とてもシンプルに音楽を作っている様子がよく伝わってきました。職人タイプの奏者らしく、動きにも無駄がなくてシンプル。
後半はプロコフィエフのソナタ6番でしたが、音楽の作りがよく見える好演でした。間の取り方も自然で、音楽作りに必要な事をしていたら、自然とこういう演奏になるのかなという感じ。無理なところがないので、集中して聴き入ることができました。楽器に関係なく、こういう音楽ができるようになりたいな、と思えたコンサートでした。
ザビエルホールは小さくて好きなホールなのですが、この日は空調から出るパチパチとした異音が気になりましたし、何よりも室温が暑くてどうかと思いました。お客さんみんな暑くてパンフレットが団扇がわりに。ステージ上はひどい暑さだったのではないかと思うのですが、集中力が乱れる感じもありませんでしたし、流石でした。
- ハイドン アンダンテと変奏曲 Op.83
- シューベルト 即興曲集 Op.142
- プロコフィエフ ピアノソナタ第6番「戦争ソナタ」 Op.82