下瀬美術館で開催中の「加山又造 – 革新をもとめて」という展覧会を見に行きました。猫をモチーフにした存在感の曖昧になっている絵が気になっていましたが、実物は猫と背景との境界が、日本画家らしい線の繊細さで曖昧にされ、かえって存在感を強めていました。こういう存在感の示し方をどう表現すれば良いのか、まだ分かりません。
開館一周年を記念した展覧会とのことで、前回訪れてから1年が経っていたようです。私立の美術館ということで、展示スペースも贅沢な取り方がされており、作品をより魅力的に見せるための工夫が、有効に働いていることを実感しました。やはり余裕を持つということが大切ですね。